あわ‐の‐くに〔あは‐〕【安房国】
読み方:あわのくに
⇒安房
安房国
安房国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:36 UTC 版)
安房国は里見氏の領国で、平群郡・安房郡・朝夷郡・長狭郡の4郡で構成される。『八犬伝』では発端部の舞台であり、物語の後半でも犬江親兵衛の再登場、八犬士の結集と里見家への仕官によって舞台となる。『八犬伝』の発端部は、軍記物に記された「里見義実の安房入国伝説」(後述)を土台に作られている。 富山(とやま) 安房随一の高峰として描かれる八犬伝世界の聖地。発端、伏姫はこの山で自害し、大団円で犬士たちはこの山に消えた。 実在する富山(南房総市)は「とみさん」と読み、標高349メートルの山である。 館山城(たてやまじょう) 『八犬伝』では発端で安西景連の居城として、大団円では犬江親兵衛に与えられる城として登場する。諸書でもしばしば混同されるが、蟇田素藤が居城とした「館山城」は上総国にあり、安西氏の旧城とは別である。 実際の館山城(館山市)には、史実の里見氏が戦国時代末に本拠を移した。現在、模擬天守は館山市立博物館分館となっている。
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