大政奉還上表の内容とは? わかりやすく解説

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大政奉還上表の内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 23:04 UTC 版)

大政奉還」の記事における「大政奉還上表の内容」の解説

慶喜謹テ皇國時運改革ヲ考候ニ、昔王綱紐ヲ解テ相家ヲ執リ、保平之亂政權武門ニ移テヨリ、祖宗ニ至リ更ニ寵眷ヲ蒙リ、二百餘年子孫相受、臣其職ヲ奉スト雖モ、政刑當ヲ失フコト不少、今日形勢ニ至リ候モ、畢竟薄德之所致、不堪慙懼候、況ヤ當今外國交際日ニ盛ナルニヨリ、愈朝權一途ニ出不申候而者、綱紀難立候間、從來舊習ヲ改メ、政權朝廷ニ奉歸、廣ク天下公儀ヲ盡シ、聖斷ヲ仰キ、同心協力、共ニ皇國保護仕候得ハ、必ス海外萬國ト可竝立候、臣慶喜國家ニ所盡、是ニ不過奉存候、乍去猶見込之儀モ有之候得者可申聞旨、諸侯江相達置候、依之此段謹テ奏聞仕候 以上【現代語訳陛下の臣たる慶喜が、謹んで皇国時運沿革考えましたところ、かつて、朝廷権力衰え相家藤原氏)が政権執り、保平の乱(保元の乱・平治の乱)で政権武家移りましてから、祖宗徳川家康)に至って更なるご寵愛賜り二百年余りも子孫がそれを受け継いできたところでございます。そして私がその職を奉じて参りましたが、その政治の当を得ないことが少なくなく、今日形勢立ち至ってしまったのも、ひとえに私の不徳の致すところ慙愧に堪えない次第でありますましてや最近は外国との交際日々盛んとなり、朝廷権力一つとしなければもはや国の根本成り立ちませんので、この際従来旧習改めて、政権朝廷返し奉り広く天下公議尽くした上で聖断仰ぎ、皆心を一つにして協力して、共に皇国お守りていったならば、必ずや海外万国並び立つことが出来ると存じ上げます。私が国家貢献できることは、これに尽きるところではございますが、なお、今後について意見があれば申し聞く旨、諸侯へは通達しております。以上、本件について謹んで奏上いたします。】 — 大政奉還上表文部分

※この「大政奉還上表の内容」の解説は、「大政奉還」の解説の一部です。
「大政奉還上表の内容」を含む「大政奉還」の記事については、「大政奉還」の概要を参照ください。

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