地金論争とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 人文 > 論理 > 論争 > 地金論争の意味・解説 

地金論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 04:14 UTC 版)

貨幣数量説」の記事における「地金論争」の解説

貨幣対す経験洞察進み、単に貴金属備蓄量ではない通貨性質明らかになるにつれ、古典的な貨幣中立説批判を受ける。1800年代前半イギリスにおける地金論争がこれである。当時金塊持ち運び決済の便利のため、両替商預託してその引換証(銀行券)を取引代価にすることが一般化していた。また、その引換証を銀行一定期間預託して別の借り手貸し付けることで利息受け取仲介契約一般化していた。このため両替商カルテル組み特定の銀行引換証を意図的に収集し、突然その全量引換要求して破綻させる行為横行した1765年までスコットランド法は緊急の場合金塊への引換制限していた。またフランス革命直後1797年には英国政府英仏戦争激化背景イングランド銀行一時的な兌換停止措置を取る。 この措置解除めぐって論争起きた解除賛成派は、兌換停止継続引換証を担保とした銀行券乱造産み際限のないインフレーション生むとした(ヘンリー・ドーソン、ジョン・ホイットリー、デヴィッド・リカード)。一方反対派は、引換証は決済時点銀行清算され商取引で必要とされる規模以上に増加しないため、兌換停止解除する要はいとした(リチャード・トレンス、ボサンケ、ジェームズ・ミル)。1821年兌換性回復されたが、ナポレオン戦争終了後1815年から30年にかけてイギリスでは一貫してデフレーション進み金塊銀行券との兌換性物価安定への影響に対して重大な疑問投げかけた。

※この「地金論争」の解説は、「貨幣数量説」の解説の一部です。
「地金論争」を含む「貨幣数量説」の記事については、「貨幣数量説」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「地金論争」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ




地金論争と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「地金論争」の関連用語

地金論争のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



地金論争のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの貨幣数量説 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS