地球接近
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「マックホルツ彗星 (C/2004 Q2)」の記事における「地球接近」の解説
マックホルツ彗星は2005年1月24日に近日点を通過し、それに先立つ2005年1月5日には地球に0.347 auまで接近した。地球に最も近づいた2004年12月から2005年1月にかけては、最大で約3等まで明るくなった。光害のない空が暗い場所では肉眼でも見え、双眼鏡を使えば青い尾をひく様子がくっきり見える程となった。彗星が地球の軌道の外側を公転していたため、夕方や明け方に太陽に近い低空の空に見える多くの彗星と異なり、夜の暗い空で長時間見ることができた。地球最接近時には、彗星を太陽方向から見ることになり、彗星の尾が伸びる方向と視線方向が近くなったため、ダストテイルとイオンテイルが90°以上異なる方向に伸びているアンチテイル(英語版)が多くの写真に捉えられた。 肉眼でも十分観測できる明るさであること、夜の早いうちに天頂付近で観測できること、目印になる天体が多く発見しやすいことなど好条件が重なったため、2005年最初の天体ショーとして注目された。特に1月7日から9日にかけては、プレアデス星団(すばる、M45)に非常に接近し、肉眼で彗星を見るチャンスとして、天文ファンだけでなく一般人の間でも話題となった。その後、彗星はさらに北天のペルセウス座へ移動し、オリオン大星雲 (M42) と似たような姿で、それより少し明るく見えた。肉眼ではぼんやりとした星のように見え、双眼鏡ではイオンテイルが見えた。時には、よりぼんやりとしたダストテイルが見えることもあった。1月下旬から5月中旬にかけては赤緯が高くなり、日本などの北半球中緯度地域では1日中地平線下に沈まない周極星となった。2006年8月現在は、へび座にあり、明るさは18等級前後と思われる[要出典]。
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地球接近
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「百武彗星 (C/1996 B2)」の記事における「地球接近」の解説
百武彗星は、1996年3月初旬には肉眼で見えるようになった。3月中旬には彗星はまだあまり目立たず、光度4等で尾の長さは5度程度だった。しかし地球最接近に近づくにつれて急速に増光し、尾も長くなった。3月24日には夜空で最も明るい天体の一つとなり、その尾は天球上で35度にまで伸びた。この彗星は特徴的な青緑色をしていた。 3月25日に百武彗星は地球に最接近した。最接近時には夜空を非常に速い速度で移動し、わずか数分間で恒星に対して移動しているのが分かるほどだった。この日の百武彗星は30分で満月の直径分(約0.5度)を移動するという高速で空を移動していった。観測者の報告では彗星の明るさは約0等で尾の長さは80度に達した。彗星のコマは北半球の中緯度地域ではほぼ天頂近くに見え、直径1.5-2度角で、満月のほぼ4倍の大きさに見えた (James 1998)。彗星の頭部は C2 ラジカルの強い輝線によって肉眼でもはっきりと緑色に見えた。 百武彗星が最大光度にあったのはわずか数日間だったため、百武彗星について、翌年にヘール・ボップ彗星が世間の人々に与えたのと同じような強い印象が世間に広がるには至らなかった。特にヨーロッパの観測者の中には天候不順によって最大光度の時期に百武彗星を見ていない者も多い。しかし百武彗星とヘール・ボップ彗星を両方とも最も明るい時期に観測できた人々の間では、百武彗星の方が素晴らしかったと主張する者も少なくない[要出典]。
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