度 (角度)
(度角 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 16:12 UTC 版)
角度の単位としての度(ど、英: arc degree)は、円周を360等分した弧の中心に対する角度である。また測地学や天文学において、球(例えば地球や火星の表面、天球)上の基準となる大円に対する角度によって、球の上での位置を示すのにも用いられる(緯度・経度、黄緯・黄経など)。非SI単位であるが、国際単位系では「SI単位と併用できる非SI単位」(SI併用単位)と位置付けられている[1]。
注釈
- ^ 使われるのは稀であるが、秒を60等分したthirds(1/216000度)、thirdsを60等分したfourths(1/12960000度)を用いることもある。これらの単位を用いる場合はローマ数字を右肩に書いて、 分(′)を1I、秒(″)を1II、thirds(‴)を1III、fourths(⁗)を1IV のように書く。また、これらの秒未満の六十進法による単位の漢字による名称は現代ではまず用いられないが、『暦象考成』などの1周360度の概念の伝来以降の中国・日本の古文献には、thirdsに相当する「微」、fourthsに相当する「繊」などといった単位名称が記されていた。fourthsより下にも単位があるが、それについては六十進法#単位を参照のこと。
出典
- ^ a b #国際単位系(SI)第9版(2019) p.114 「表8 SI単位と併用できる非SI単位」
- ^ 計量単位令(平成4年政令第357号)別表第一 項番八、「度」の欄 「円周を三百六十等分した弧の中心に対する角度」とある。
- ^ a b #国際単位系(SI)第9版(2019) p.114 「表8 SI単位と併用できる非SI単位」、「平面角」の欄
- ^ 計量単位規則(平成4年通商産業省令第80号)別表第2「角度」の欄
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019) p.118 量の値の形式 「数値は、常に単位の前に来て、必ず1字分の空白を使って数字と単位を離す。このように量の値は、数字と単位の積で表される。数字と単位の間の1字分の空白は、(単位と単位の間の空白が掛け算を示唆するのと同様に)掛け算の記号とみなされる。この規則の唯一の例外は、平面角の度(°)、分(′)、秒(″)である。この三つについては、数値と単位記号の間に空白は取らない。」
- ^ JIS 8202-1 : 2000 p.4 単位番号1-1.b 1-1.c 1-1.d の「換算率及び備考」の欄による。 「度は,十進法で表示するのが望ましい。例 17°15′とするよりも 17.25°とする。」
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019)p.118、5.4.3 量の値の形式
- ^ 測量法施行令(昭和24年政令第322号)第二条第一項第二号イ、ロ、ハ 「東経百三十九度四十四分二十八秒八八六九」などと表現されている。
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019) p.114、表8 SI単位と併用できる非SI単位、注記(b)
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019) p.106「表4 固有の名称と記号を持つ22個のSI単位」
- ^ “江戸初期の方位及び角度の概念から見た測量術の形成についての一考察” (PDF). 国立科学博物館理工学研究部. 2019年6月24日閲覧。
- 1 度 (角度)とは
- 2 度 (角度)の概要
- 3 脚注
「度角」の例文・使い方・用例・文例
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