発見と観測記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 05:19 UTC 版)
「C/1664 W1」の記事における「発見と観測記録」の解説
この彗星は、1664年11月17日にスペインで目撃されたといわれており、これが記録上最も早く登場したものであるため、この日を以て発見とされている。 彗星は、天球上を移動すると共に、尾が長くなってゆき、その向きも変わっていった。観測が始まって暫くは、からす座に位置しており、11月中は明け方にみえていたが、12月初旬になると薄明が始まる前に観測できるようになり、12月中旬には尾の長さは10度角を上回るまでになり、盛んに観測が行われるようになった。12月下旬になると彗星は急速に天球上を西へ移動し、尾は最も長く40度程度まで伸び、明るさも急速に上昇して、シリウス以外のどの恒星よりも明るくなったと記録する観測者もいた程で、極大となった12月29日にはおおいぬ座の辺りにあって、-1等級に達したと推定される。 1665年1月になると一転して、彗星はどんどん暗くなってゆき、尾も短くなって、1月中旬には15度、2月初旬には5度くらいまで縮んだ。2月18日を過ぎると、肉眼では観測することができなくなり、最後に記録された1665年3月20日は、彗星はおひつじ座にあって、望遠鏡によって観測された。
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