土蔵造りの町並みと土蔵造り家屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 15:29 UTC 版)
「山町筋」の記事における「土蔵造りの町並みと土蔵造り家屋」の解説
山町筋(山町)は土蔵造りの建造物が多く残る町である。高岡の町では1900年(明治33年)に大火災が起こり、高岡の町の約6割、山町筋(山町)の家屋ほとんどが被災した。その中でも元々土蔵造りであった2軒の家屋が焼け残ったため、その後旧北陸街道沿いとその周辺の建物は土蔵造りで再建された。これは火災の前年の1899年(明治29年)に発布された「建築制限規則」(富山県令)に基づくもので、旧北陸道沿いの裕福な大店が多かった山町筋に防火性の高い土蔵造りの家屋が多く建てられた。明治の大火から再興した町には、明治中期から昭和初期までに建てられた土蔵造りや真壁造りの家屋のほか、家屋前面を西洋風にした家屋、赤レンガ造りの銀行などが今も残されている。 木舟町の重要文化財「菅野家住宅」や、小馬出町の高岡市指定文化財「高岡市土蔵造りのまち資料館(旧 室崎家住宅)」では、土蔵造りの商家を一般公開(共に有料)している。 なお山町10か町の内、小馬出町、守山町の全域、木舟町ほぼ全域、御馬出町、一番町、三番町、源平町の各一部、約5.5ヘクタールが、2000年(平成12年)12月4日、「伝統的建造物が全体として意匠的に優秀なもの」として、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定された。なお地区内の建築物96棟、防火壁等の工作物12箇所が伝統的建造物として特定されている。(建築物は、2013年(平成25年)7月10日に1棟追加され96棟となった。)
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