四国仕様車(0番台)
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温暖地で使用する区分で、1987年に12両 (1 - 12) が製作された。 製作の経緯 四国島内は予讃本線の西部区間や土讃本線の四国山地越えなど、主要線区の急勾配区間が存在する。地域間輸送向けに大出力の両運転台車が必要であったが、当該地域に配置された強力型気動車は1960年代に製作された急行形車両が主であり、両運転台車は低出力の1機関搭載車が多数を占めていた。 仕様 JR四国色のキハ54形0番台(2007年9月2日 窪川駅) キハ54 1警戒色(1994年 高知駅) 四国島内の地域輸送に使用するため、短距離輸送に特化した収容力・運用コストを重視した仕様で製作された。 外部塗色は、当初はステンレス地に黄かん色のストライプを斜めに配した。JR移行後にコーポレートカラーの水色を基調とした塗色に変更された。 客室窓は二段式の大型ユニット窓である。客用扉は 900mm 幅の折戸とし、戸袋を省略している。下方まで拡大された大型窓が特徴で、バス用のドアエンジンを利用したほか、速度感知式のドアロック機構を装備し、出発・到着時に自動で施錠・解錠をおこなう仕様である。正面下部のスカートは当初省略されたが、2010年頃より簡易的なスカートとして鉄棒が装着された。これは予土線の沿線で増加するシカとの衝突を想定したもので、車両の下へ巻き込ませないための予防的措置である。 客室の座席配置はロングシートとされ、キハ38形と同一のバケットシートに加え、肘掛の役割を兼ねた仕切板を座席間に3~5人毎に配置して着席区分を明確化している。トイレは設置されず、室内のデッキ仕切りもない。冷房装置はバス用の機器を流用し、走行用エンジンの余裕出力を用いてコンプレッサーを走行用エンジンで駆動する機関直結式としている。
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四国仕様車
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