合理的な単位系と水の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 23:51 UTC 版)
「一貫性 (単位系)」の記事における「合理的な単位系と水の利用」の解説
一貫性の概念は、19世紀の第3四半世紀にメートル法にもたらされた。当初のメートル法には一貫性がなかった。例えばリットルは0.001 m3であり、アールは100 m2である。しかし、質量と長さの単位を水の特性を通じて関係づけたのは、一貫性の先駆けと言えるものであった。すなわち、グラムは融点における1立方センチメートルの水の質量として定義された。 CGS単位系には、エネルギーの単位が2つあった。静力学に基づいた仕事の単位エルグ(記号: erg)と、物体の温度上昇に基づいた熱の単位カロリー(記号: cal)である。力学量の単位を基本単位としているため、エルグのみがCGS単位系において一貫性のある組立単位である(erg = g cm2/s2)。 対照的に、国際単位系は当初から一貫性を持った単位系として設計された。その結果、SIのエネルギーの単位はジュールだけとなった。
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