戦争絵
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戦争絵(せんそうえ)とは、幕末から明治時代に描かれた浮世絵の様式のひとつ。戊辰戦争や西南戦争、日清戦争、日露戦争などを題材とした浮世絵を指す。絵が説明的で単調な作品が少なからず含まれてはいるものの、見る者を鼓舞する迫力や勢いが感じられる作品や、戦場風景の美しさを追求したものもあり、また当時の人々の戦争に対する意識が感じ取れる作品群である、
- ^ 前者は、千頭泰 「西南戦争錦絵目録(未完稿)」『季刊浮世絵』第8号第3号、1969年。後者は、小西四郎 「錦絵随想8」『錦絵幕末明治の歴史』第8巻付録、講談社、1977年。因みに、ご当地の鹿児島県歴史資料センター黎明館が、最も多く西南戦争錦絵を所蔵している。
- ^ 日野原(2016)p.34。
- ^ 『読売新聞』明治29年(1896年)5月7日付。
合戦絵
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平治物語絵巻 平治の乱を描写した合戦物で鎌倉中期(13世紀)の制作である。紙本著色。藤原信頼・源義朝による「三条殿夜討」の場面がとくに有名。六波羅行幸巻1巻(東京国立博物館所蔵本)は国宝に指定されている。他に静嘉堂文庫本、米国ボストン美術館所蔵本等がある。この時代の大和絵正系に属する作者による合戦物の最高峰と評される。 蒙古襲来絵詞 元寇のようすを描いたもので、肥後国の武士竹崎季長が子孫に自分の活躍を伝えるために描かせたもの。当時の武士気質と戦闘の実際を伝える貴重な絵画資料ともなっており、土佐長隆の筆と伝わる。私的な事項についてみずから絵巻にして記録した事例は他に類例をみない。三の丸尚蔵館蔵。 前九年合戦絵詞 『陸奥話記』を先行文献として前九年の役の経緯をあらわしたもので、現在は千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に所蔵されている。重要文化財。 後三年合戦絵巻 後白河法皇による4巻本と玄恵による6巻本があるが、後者は1347年(貞和3年)に飛騨守惟久によって描かれたものと伝わる。後三年の役において出羽清原氏の内紛に介入した源義家を描く。殺戮の場面が生々しくあまりに残虐なため、宗教的意図の介在も指摘される。東京国立博物館所蔵。重要文化財。
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