静嘉堂文庫とは? わかりやすく解説

せいかどう‐ぶんこ〔セイカダウ‐〕【静嘉堂文庫】

読み方:せいかどうぶんこ

東京都世田谷区ある図書館。岩崎弥之助・小弥太父子2代収集による蔵書からなる中国清末蔵書家、陸心源旧蔵書漢籍中心に和書にも珍籍が多い。


静嘉堂文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 06:24 UTC 版)

静嘉堂文庫(せいかどうぶんこ)は、東京都世田谷区岡本にある専門図書館。日本および東洋の古典籍及び古美術品を収蔵する。東京都千代田区丸の内静嘉堂文庫美術館で収蔵美術品を一般公開している。


注釈

  1. ^ 1945年に小弥太が没すると、財団はその美術品コレクションから国宝・重要文化財ほかを故人の遺志により夫人の孝子から受贈する。夫人が1975年に没すると、岩﨑忠雄により、岩崎家に残っていた収蔵品全点と鑑賞室等の施設が財団に移管され公開に至る[3]
  2. ^ ここまでの「沿革」節の記述は小林[4]及び成澤[5]による。
  3. ^ 2022年11月にNHK Eテレの「日曜美術館」で取り上げられた[6]
  4. ^ 四天王眷属像4躯のうちの木造広目天眷属立像1躯[10]。他の3躯はMOA美術館[11]東京国立博物館(2躯)[12][13]にある。
  5. ^ 浄瑠璃寺伝来とされる十二神将像12躯のうちの7躯(子神[14]、丑神[14]、寅神[14]、卯神[14]、午神[14]、酉神[14]、亥神[14][15])。残りの5躯は3か所に分蔵されていたが、現在は5躯とも東京国立博物館にある[16][17][18][19][20]
  6. ^ 本作品は1939年に重要文化財に指定された。かつては古伊万里の色絵とされていたが、古伊万里研究家の今泉元佑は、本作のように胴の大きい徳利は古伊万里時代には存在しないと述べている[21]。静嘉堂所蔵の古伊万里の図録である『静嘉堂蔵 古伊万里』[22]には本作品は収録されていない。

出典

  1. ^ 明治生命館・静嘉堂文庫美術館 竹中工務店
  2. ^ 静嘉堂について(沿革)”. 静嘉堂文庫美術館. 2020年11月21日閲覧。
  3. ^ 沿革 2018.
  4. ^ 小林 2010, pp. 104–110.
  5. ^ 成澤 2010, p. 111.
  6. ^ 曜変天目 丸の内へ 静嘉堂 夢の新美術館オープン”. NHK (2022年11月27日). 2022年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月21日閲覧。
  7. ^ 「静嘉堂文庫美術館の移転について」(静嘉堂文庫サイト、2020年2月26日発表)
  8. ^ 2023年、三菱商事株主優待卓上カレンダーより。
  9. ^ a b 令和4年3月22日文部科学省告示第40号。
  10. ^ 康円 1267a.
  11. ^ 康円 1267b.
  12. ^ 康円 1267c.
  13. ^ 康円 1267d.
  14. ^ a b c d e f g 静嘉堂文庫美術館 2017.
  15. ^ 伝浄瑠璃寺伝来-亥神.
  16. ^ 伝浄瑠璃寺伝来-辰神.
  17. ^ 伝浄瑠璃寺伝来-巳神.
  18. ^ 伝浄瑠璃寺伝来-未神.
  19. ^ 伝浄瑠璃寺伝来-申神.
  20. ^ 伝浄瑠璃寺伝来-戌神.
  21. ^ 今泉1987, p. 153.
  22. ^ 静嘉堂文庫美術館 2008.
  23. ^ 平成28年8月17日文部科学省告示第116号
  24. ^ 平成19年6月8日文部科学省告示第97号
  25. ^ 国宝・重要文化財大全 2000.
  26. ^ 岡本静嘉堂緑地バッタ広場”. 公益財団法人世田谷区産業振興公社. 2020年11月4日閲覧。
  27. ^ 静嘉堂緑地の自然林”. 世田谷区 (2019年12月16日). 2020年11月4日閲覧。


「静嘉堂文庫」の続きの解説一覧



静嘉堂文庫と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「静嘉堂文庫」の関連用語

静嘉堂文庫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



静嘉堂文庫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの静嘉堂文庫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS