原腸形成
原腸形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 08:12 UTC 版)
胚発生の次の段階である原腸形成では、2層またはそれ以上の細胞層(胚葉)が形成される。2層を形成する動物(刺胞動物など)を二胚葉性、3層を形成する動物(扁形動物からヒトに至るほとんどの動物)を三胚葉性と呼ぶ。三胚葉動物の原腸形成期には、外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つの胚葉が形成される。成熟した動物のすべての組織や器官は、その起源をこれらの層のいずれかまで遡ることができる。たとえば、外胚葉は皮膚の表皮と神経系になり、中胚葉は血管系、筋肉、骨、結合組織になり、内胚葉は消化器系の器官と消化器系・呼吸器系の上皮になる。原腸形成期を通じて、胚葉の構造には目に見える多くの変化が起こり、異なる胚葉を構成する細胞が移動し、それまでは球形をしていた胚が折り畳まれたり、カップ状に陥入する。
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