すなわち〔すなはち〕【▽即ち/▽則ち/×乃ち】
読み方:すなわち
[接]
1 前に述べた事を別の言葉で説明しなおすときに用いる。言いかえれば。つまり。「日本の首都—東京」
2 前に述べた事と次に述べる事とが、まったく同じであることを表す。とりもなおさず。まさしく。「生きることは—戦いである」
3 (「…ば」の形を受けて)前件の事実によって、後件の事実が自然に成り立つことを表す。その時は。そうすれば。「戦えば—勝つ」「信じれば—救われる」
[名]
「綱絶ゆる—に八島の鼎(かなへ)の上に、のけざまに落ち給へり」〈竹取〉
「若宮は、—より寝殿に通る渡殿におはしまさせて」〈栄花・楚王の夢〉
[副]
1 すぐに。たちまち。
2 もう。すでに。
[補説] この語の語源は、いわゆる「時を表す名詞」の一種であり、平安時代以後、「即・則・乃・便」などの字の訓読から接続詞として用いられるようにもなったと考えられ、現在ではその用法に限られるといってよい。
「即ち」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は天文学、即ち天文の学問の偉大な権威であった。
- 人間はいつでも二つの基本的な願望を持っている。即ち苦痛から逃れること、快楽に到達することである。
- それが即ち僕の拒絶する理由である
- ここが即ち注意を要する点である
- 一人娘が大勢と見合いをしてこれならというので婿にしたのが即ち彼
- これが即ち損して得取るということだ
- 一人娘に大勢と見合いをさしてこれならというので聟に合格したのが即ち彼
- (一人娘が大勢と見合した結果)これならばというのでその婿に合格したのが即ち彼
- これが即ち武士の意気地だ
- ここが即ち旧式と新式の分かれるところだ
- これ即ち損して得取るということだ
- 一人娘が大勢と見合いをしてこれならばと婿に合格したのが即ち彼
- それが即ち僕の望むところだ
- ここが即ち新式と旧式との相違の点である
- 日本は四大島、即ち本州、九州、四国、北海道よりなる
- これが明治神宮、即ち明治天皇を祀った宮である
- それが即ち僕の欲するところだ
- それが即ち僕のいつも言うことだ
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