千葉港の発展と現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 14:17 UTC 版)
平成時代に入ると千葉港区、葛南港区ともに大規模施設、港湾緑地整備が始まった。1989年 - 2014年の間に完成し供用を開始した施設を下記にまとめる。 千葉港区 千葉港湾事務所会議棟 若潮待合室 千葉中央ふ頭I岸壁 千葉中央ふ頭中央C野積場 千葉中央ふ頭12号荷捌地 千葉中央ふ頭13号荷捌地 千葉信号所を新港から中央港に移転 袖ケ浦海浜公園風力発電施設(現在停止) 袖ヶ浦F3岸壁(-7.5m) 袖ケ浦海浜公園(南袖ヶ浦緑地、面積8ha) コンテナターミナル コンテナフレートステーション(1,943㎡) ガントリークレーンを増設 葛南港区 船橋中央ふ頭県営内貿4号上屋(面積2,672㎡) 船橋中央ふ頭外貿4号荷さばき地 船橋中央ふ頭南E耐震強化岸壁(-12m) 船橋東ふ頭荷捌地 船橋港親水公園(1.39ha) 船橋ボートパーク 1989年(平成元年)6月15日、港湾視察船「若潮」(198総トン)が「県民の日」に就航した。更に同年10月9日には幕張地区(現在の幕張新都心)に国際業務都市としての先導的中核施設である国際見本市(幕張メッセ)がオープン。それに伴い、千葉港においても大規模施設、港湾緑地整備が相次いだ。荷捌地の増設を始め、1994年(平成6年)6月にはコンテナターミナルおよびコンテナフレートステーション(1,943平方メートル)開設。1基で運用してきたガントリークレーンが1997年(平成9年)3月に増設され、2基による運用となり、荷役時間の短縮化、荷役機能の強化を図る。これらの整備により同年から2001年(平成13年)までの間、貨物取扱量において連続で全国第1位となり、日本有数の国際貿易港として大都市圏の経済活動に大きく貢献する港へと成長した。その後も埠頭の整備が続き、2004年(平成16年)7月、改正SOLAS条約に対応した埠頭保安対策を開始(千葉中央埠頭、市原埠頭、袖ヶ浦埠頭、船橋中央埠頭、船橋東埠頭)。2005年(平成17年)11月には千葉中央ふ頭G岸壁の防舷材付替え工事が完了し、4万トン級の大型船2隻が毎週交互に寄港を開始した。 2011年(平成23年)4月1日の港湾法改正により、特定重要港湾から国際拠点港湾へ名称が改正された。その後、市川市塩浜一丁目の一部の区域を市川市都市計画臨港地区として決定。 2016年(平成28年)4月には、千葉みなと港湾緑地および千葉中央港旅客船桟橋(旅客船さん橋)の一部供用を開始した。2017年(平成29年)1月、千葉港長期構想を策定。同年3月には千葉中央地区の一部の区域が、千葉市都市計画臨港地区として決定。2018年(平成30年)3月24日、国土交通省港湾局は、千葉中央地区の一部を「みなとオアシス千葉みなと」としてみなとオアシスに登録。千葉港において、港内遊覧船の旅客船ターミナルや緑地を中心とした地域住民、観光客への親水空間の提供など、さらなる地域振興に向けた取り組みを行う。
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