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刀装具の世界

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加茂競馬図目貫

かもきそいうまずめぬき


江戸後期
武蔵国江戸呉服町
赤銅容彫色絵象嵌
左右36ミリ
左右38.7ミリ
特製落し込み桐箱
重要刀装具

端午の節句に関わる競い事の中でも、最もよく知られている加茂神社競馬取材した目貫加茂競馬は、宮中武徳殿において、八世紀奈良時代以前ら行われていたといわれる神事としての勝負ごと。平安時代には毎年五月五日行われる行事として定着し、親王はじめとする地位の高い貴族騎手となって二頭ずつ馬を走らせ、その速さを競ったものである
初代石黒政常の手になる本作赤銅地を肉高に彫り出し量感立体感際立たせ、馬体斑模様着衣量感のある平象嵌で、鬣(たてがみ)、尻尾は金の色絵騎手の顔は銀と素胴の色絵とし、締まった顔を微細彫刻彫り表しており、両者表情違い巧みに彫り分けている。また、騎馬一方は今まさに地面を蹴ろうとする瞬間捉え他方伸びやか疾走する馬体活写しており、僅か四センチ満たない世界躍動する騎馬武者背後からは往時見物人歓声までもが聞こえてくるようである。





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