列車選別装置
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列車選別装置(れっしゃせんべつそうち)とは、列車種別(列車種別番号)を列車から地上に伝えるための装置[1]。列選(れっせん)と略されることもある。車両には種別を設定する列選設定機があり、車上送信機から列選車上子を経由して地上に信号を送信する[1]。地上側には列車種別番号を識別する地上子が設置される。
注釈
- ^ 先に交流電化していた北陸本線では直流電化区間と交流電化区間の間に1駅だけ非電化区間を挟み、E10形などの蒸気機関車やディーゼル機関車によって連絡していた。特急はキハ80系気動車を使用した。
- ^ 483・485系による特急列車や451系 - 457系による急行列車も必ず同駅に停車し、一旦パンタグラフを下ろして架線電流の切換を行ってから再度上昇させる形で対応させていた
- ^ 特急「はつかり」の盛岡以南、「やまびこ」の仙台以南は基本的に1県1駅のみの停車とされ、「ひばり」「つばさ」「やまばと」も増発や所要時間短縮の関係上停車駅を絞る傾向が強まった。
- ^ 2008年時点では黒磯で普通列車の運転系統が完全に分断されていたが、普通列車でも1番線に入線する列車ではセクション通過時に空調の停止や室内灯が消えることがあった。
- ^ 1968年10月改正以後の東北本線を走る電車・気動車特急は1993年の特急「あいづ」廃止まで黒磯駅通過・停車問わず基本的に本装置を使用して運転され、車上切換を行うことにより黒磯駅停車列車でも地上切換に比べ停車時間を短くすることができた。
- ^ 尾久客車区(現・尾久車両センター)所属で1976年以前の気動車特急「つばさ」充当車両。黒磯駅構内の信号と電源切換が連動している関係上通過に際しては同装置を装備する必要があった。
- ^ 「北斗星」運転開始に伴い装備。
- ^ イブニング・ウィング号の場合は品川駅出発時のみ。通過駅では通。上大岡駅以南の停車は快特に準じるため快が表示される。なお、モーニング・ウィング号の場合は全停車駅でW(通過駅では通)が表示される。
- ^ 互換性がないため、全車両の車上装置更新が完了するまでは従来装置と併用されていた。
- ^ 池袋線系統は2005年7月2日、新宿線系統は2006年9月24日 2019会社要覧より
- ^ 例外もあり、2000系の制御電動車などは乗務員室内に設置される。
- ^ 一部車両ではモニタ装置画面に内蔵
- ^ 西武001系は当初より列車無線表示器が取り付けられており、運転台コンソールに画面が内蔵されている。
- ^ 東京メトロ17000系では無線用の画面が運転台コンソールに用意されているが、列情設定はTIS画面で行う仕様となっている。
出典
- ^ a b c “車両 - 地下鉄烏丸線10系2”. 京都市交通局. 2018年6月22日閲覧。
- ^ 「新車ガイド EF510形500番台」『鉄道ファン』2010年5月号(通巻589号)69p, 交友社
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2007年3月臨時増刊号「京成電鉄」
- ^ a b c d 鉄道ピクトリアル 1999年7月臨時増刊号(通巻672号)保安設備(信号・通信)について 列車選別装置 p.42 - p.43
- ^ 踏切 - 西武鉄道 2004会社要覧
- ^ a b 2019会社要覧(全ページ一括)(PDF) 年譜 p.75 - p.81
- ^ a b c d e f g h i j k 信号保安 21巻5号(1966年5月)西武鉄道の新方式列車選別装置 p.274 - p.278
- ^ a b c d e 「電気車の科学」35巻2号(通巻406号,1982年2月) 列車選別駅チェック装置の自動化 p.39 - p.44
- ^ 「鉄道ピクトリアル」2002年4月臨時増刊号(通巻716号)車両総説 主な改良工事 列車無線更新工事 p.49
- ^ a b c d e f g 「SUBWAY」 2005年9月号(通巻155号)現場から 西武鉄道の列車情報装置 p.44 - p.49
- ^ 「鉄道ピクトリアル」2002年4月臨時増刊号(通巻716号)信号・通信設備の概要 列車選別装置(急緩行列車選別装置) p.62
- ^ a b 「鉄道ピクトリアル」2013年12月臨時増刊号(通巻884号)安全・安定輸送を守る指令の役割 列車情報装置 p.45 - p.46
- ^ 「鉄道ピクトリアル」2013年12月臨時増刊号(通巻884号)信号通信設備の概要 列車情報装置(急緩行列車選別装置) p.81
- ^ 032 「西武線アプリ開発担当者の先進的な視点」 - 西武鉄道Webサイト
- ^ 踏切 - 西武鉄道 2005会社要覧
- ^ 『鉄道ピクトリアル』1997年7月臨時増刊号「阪神電気鉄道」
- ^ 阪神電気鉄道 安全報告書2009「VII.安全対策の実施状況」 (PDF) (阪神公式ホームページ内)
- ^ 岡田久雄 JTBパブリッシング「阪神電車」p.63
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