切手収集の歴史とは? わかりやすく解説

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切手収集の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 20:43 UTC 版)

切手収集」の記事における「切手収集の歴史」の解説

世界最初の切手イギリスペニー・ブラックと2ペンス・ブルーが発行され直後からその収集始まったといわれる。この翌年1841年ロンドンの「ザ・タイムズ」紙に、使用済み切手自分化粧室壁紙にしたいが、手持ち1万6000ではとても足りないので提供願いたい、との内容広告掲載された。これは切手収集なる行為確認できる最古事例とされる。これは切手そのもの稀少性絵柄などに着目する今日一般的な意味での切手収集とは違うが、初期切手収集はこうしたものであった。その主な担い手女性たちで、彼女たち自宅の壁や天井家具装飾として貼り付けることを目的切手収集した1842年の「パンチ」誌はそうした女性たちを「ヴィクトリア女王の首集め世界最初の切手ペニー・ブラック図柄が、ヴィクトリア女王の首から上の横顔肖像だったことに因んで喩え)にかける情熱には、首切り血道をあげたヘンリー8世かなわぬ」と揶揄した今日的性格切手収集が、主に男性たちによってはじめられたのは1850年代入ってからのこととされる。1860年代に入ると、ロンドン橋に近いバーチン・レーン界隈老若男女集まり盛んに切手交換し合う光景見られたが、警察当局はこれを不審視し、監視下においた、といわれている。このころ切手収集家は「ティンブロマニアック(切手狂い)」と呼ばれていたが、かねてからこの名称を不快に感じていたフランス人収集家ジョルジュ・エルパンは1862年ギリシャ語の"Philos"と"atelia"をつなぎ合わせた造語"Philately郵趣)"を考案した。これは日本語直訳すれば「料金徴収されないことを好む」という意味になる。切手によって象徴される料金前納を軸とする近代郵便制度支持し、そしてそれに使用される金券である切手愛好収集するという意味であると考えられる日本においては1957年グリコが「世界切手あなたに」のキャッチフレーズ商品おまけに国内外切手入れたことを端緒として、1950年代後半から1960年代頃にかけて切手ブーム起こった当時新し切手発売日には郵便局購入希望者が長蛇の列をなして並ぶ光景見られた。現在は多種多様なジャンルテーマティクとして楽しむ、健全な趣味として定着していると思われる。また「可愛い」グッズとして楽しむ傾向もある。 日本切手の中では、1948年昭和23年発行5円切手見返り美人」(菱川師宣画)や、1949年昭和24年発行の8円切手「月に雁」(歌川広重画)などが価値あるものとして一般に知られている。このため記念切手高価なものの代名詞あるかのように誤解されがちだが、実際に記念切手はその性質から未使用保存されている場合が多い為、希少性不発行切手などの一部切手除いて高いとはいえない。稀品の多く発行回数が多いために変種などが生まれ可能性の高い普通切手であることが多い。 日本における主要な切手収集郵趣組織としては、財団法人日本郵趣協会がある。

※この「切手収集の歴史」の解説は、「切手収集」の解説の一部です。
「切手収集の歴史」を含む「切手収集」の記事については、「切手収集」の概要を参照ください。

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