せんてんせい‐サイトメガロウイルスかんせんしょう〔‐カンセンシヤウ〕【先天性サイトメガロウイルス感染症】
先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 22:45 UTC 版)
「サイトメガロウイルス」の記事における「先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症」の解説
感染歴を有しないCMV抗体が陰性の妊婦のうち、1% - 2%が妊娠中に初感染をし、感染妊婦の約40%が胎児感染に至る。胎児感染例の20%は症候性であるが、80%は無症候性の先天性感染である。症候性の感染児は新生児の約0.1%とされ、妊婦が妊娠初期にサイトメガロウイルスに初感染すると、胎児に移行感染し、流産、死産、新生児の死亡(30%)の原因となることがあるほか、難聴、小頭症、頭蓋内石灰化等をきたすことが多い。先天性巨細胞封入体症とも呼ばれる。TORCH症候群の1つ。なお、無症候性の先天性感染児のうち何らかの障害を発症するのは10% - 15%とされている。 ウイルス培養によりトキソプラズマ症、風疹、梅毒などの他の先天性感染症と鑑別の必要がある。
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