兄弟の死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 16:04 UTC 版)
デーメーテールはハーデースにさらわれた娘のコレー(ペルセポネー)を探して世界を放浪した後、エレウシースにやって来て、ケレオス王の館に招かれ、王の子のデーモポーンの乳母になった。デーメーテールはデーモポーンを不死にしようとし、夜毎デーモポーンを火にくべて人間の部分を焼いた。するとデーモポーンは驚くべき速さで成長したが、メタネイラはそれを目撃して悲鳴を上げた。そのためデーメーテールは思わず子を火中に落としてしまい、子は焼け死んでしまった。 いくつかの文献では、デーメーテールが不死にしようとした赤子はデーモポーンではなく、トリプトレモスとなっている。怒ったデーメーテールは本来の姿を現したが、ケレオスの子トリプトレモスに恩寵を与えようと考え、トリプトレモスに有翼の蛇の戦車を作り与え、空を飛んで世界中を巡り、穀物をまいて人々に農耕を教えることを命じた。
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