作品の特徴・他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 09:01 UTC 版)
幼い頃からオーブリー・ビアズリーの絵を好み、ビアズリーのように細くはっきりと描けたらと思っていたという。 漫画はほとんど読んでいなかったが、高校2年の頃に白土三平の「カムイ伝」に影響を受け、漫画家になろうと決意する。白土の作品姿勢と美しいシャープな描線を目標にして漫画家になれるまでの苦しい4年間を頑張り抜いた。。 デビューから数作は編集部の意向で丸顔の可愛い絵柄であったが、1971年発表の「雨とコスモス」でがらっと変更したところ「野獣のような顔」と非常に不評であった。水野英子によると「あの細線は当時衝撃的であった。」との事である 登場人物のセリフを納めるいわゆるふきだしを四角く独特のスタイルで描いている事も特徴的だが、当初は一般的な楕円タイプを用いていた。変えた理由は、文字数を見誤る事が多かったのが、四角にしたところ写植がスムーズに入り、具合がいいためにそうなったと語っている。 ホラー作品を数多く手がけ、クオリティの高さとその恐ろしさには定評がある。また、霊感モチーフを採り入れて運命や業の深さを追及する作品も多い。 造詣の深いギリシア神話の登場人物やストーリーをモチーフとして採り入れた作品が多いことから、安彦良和監督によるギリシア神話世界を舞台にしたアニメーション映画『アリオン』(1986年)では、安彦の依頼を受けオリンポスの神々の衣装デザインとキャラクターデザインの一部を手がけた。 1972年の『ゲッシング・ゲーム』は、少女漫画雑誌初の男性同性愛の話である。 作品を充実させるために、取材は徹底的に行う。『舞姫 テレプシコーラ』第2部の執筆では、主人公が出場するローザンヌ国際バレエコンクールの主要な舞台であるスイス、ローザンヌへ4回取材旅行を行った。
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