介護者
読み方:かいごしゃ
英語:carer
高齢者や病人、いわゆる障がい者などの、身の回りを世話したり生活を手助けしたりする人のこと。介護する者、介護を行う者、介護に携わる者。
介護者は介護を行う・提供する側を指す言い方である。介護の提供を受ける(介護される)側の者は基本的には「要介護者」と呼ばれる。(「被介護者」という言い方が用いられる例もあるが、「要介護者」の方が一般的な呼称といえる。)
「介護者」は英語では carer(ケアラー)ないしは caregiver(ケアギバー)と呼ばれる。つまり、介護者とは、要介護者をケアする者のことである。
厚生労働省が公表している「平成13年 国民生活基礎調査の概況」によると、「主な介護者の要介護者等との続柄」は「要介護者等と同居している家族等介護者が71.1%、別居している家族等介護者が7.5%、事業者は9.3%」である。この記述からは、介護者には事業者(職業として介護サービスを提供している者)と家族・親族の両方が含まれる点、ならびに、介護者と要介護者が対概念であることが窺える。
参照:平成13年 国民生活基礎調査の概況 3.主な介護者の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa01/3-3.html
「介護」と似た言葉に「介助」という言葉もある。《介護と介助の違い》は曖昧な部分もあって断定的な弁別は容易でないが、厚生労働省の「身体障害者ケアガイドライン」(2002年)ウェブページの「関連用語の解説」項目では、介護と介助の定義または用法の違いについて次のように記述されている。
―――――
介護と介助については、「介護」は行為を総合的に表現し、「介助」は一つの行為への手助けであると区別される場合もあります。また、自らの判断で手助けを頼める人に対しては「介助」、痴呆性高齢者等の援護的要素が強くなる人に対しては「介護」と使い分けることもあります。
―――――
参照:身体障害者ケアガイドライン(2002年)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2002/04/tp0419-3c.html
すなわち、基本的には「介助」は「手助け」「力添え」の意味合いを中心とし、介護・介助の具体的な内容は「介助」の語が用いられやすく、一連の介助行為の総称たる概念的な呼称は「介護」の語が用いられやすい・・・・・・という使い分け方もあれば、介護・介助の度合いに応じて「手助けレベルなら介助」「全面的に面倒を見るレベルなら介護」・・・・・・というような使い分け方もある。
介護者に求められる介護・介助の営みは、心身ともにかなりの負担が強いられる重労働である。親族による介護は核家族化や少子高齢化の影響を受けて容易でなくなっており、介護サービスも労働環境のブラック化による人手不足に悩まされている。
高齢の要介護者を、ほぼ同年代の配偶者が介護する、という状況を「老老介護」という。
日々の介護と「回復する見込みのない要介護者を今後も永続的に介護していく」という見通しによって心身が限界まで消耗するような状況を「介護疲れ」という。介護疲れは要介護者の命を奪うような事態を招きやすい。
英語:carer
高齢者や病人、いわゆる障がい者などの、身の回りを世話したり生活を手助けしたりする人のこと。介護する者、介護を行う者、介護に携わる者。
介護者は介護を行う・提供する側を指す言い方である。介護の提供を受ける(介護される)側の者は基本的には「要介護者」と呼ばれる。(「被介護者」という言い方が用いられる例もあるが、「要介護者」の方が一般的な呼称といえる。)
「介護者」は英語では carer(ケアラー)ないしは caregiver(ケアギバー)と呼ばれる。つまり、介護者とは、要介護者をケアする者のことである。
厚生労働省が公表している「平成13年 国民生活基礎調査の概況」によると、「主な介護者の要介護者等との続柄」は「要介護者等と同居している家族等介護者が71.1%、別居している家族等介護者が7.5%、事業者は9.3%」である。この記述からは、介護者には事業者(職業として介護サービスを提供している者)と家族・親族の両方が含まれる点、ならびに、介護者と要介護者が対概念であることが窺える。
参照:平成13年 国民生活基礎調査の概況 3.主な介護者の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa01/3-3.html
「介護」と似た言葉に「介助」という言葉もある。《介護と介助の違い》は曖昧な部分もあって断定的な弁別は容易でないが、厚生労働省の「身体障害者ケアガイドライン」(2002年)ウェブページの「関連用語の解説」項目では、介護と介助の定義または用法の違いについて次のように記述されている。
―――――
介護と介助については、「介護」は行為を総合的に表現し、「介助」は一つの行為への手助けであると区別される場合もあります。また、自らの判断で手助けを頼める人に対しては「介助」、痴呆性高齢者等の援護的要素が強くなる人に対しては「介護」と使い分けることもあります。
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参照:身体障害者ケアガイドライン(2002年)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2002/04/tp0419-3c.html
すなわち、基本的には「介助」は「手助け」「力添え」の意味合いを中心とし、介護・介助の具体的な内容は「介助」の語が用いられやすく、一連の介助行為の総称たる概念的な呼称は「介護」の語が用いられやすい・・・・・・という使い分け方もあれば、介護・介助の度合いに応じて「手助けレベルなら介助」「全面的に面倒を見るレベルなら介護」・・・・・・というような使い分け方もある。
介護者に求められる介護・介助の営みは、心身ともにかなりの負担が強いられる重労働である。親族による介護は核家族化や少子高齢化の影響を受けて容易でなくなっており、介護サービスも労働環境のブラック化による人手不足に悩まされている。
高齢の要介護者を、ほぼ同年代の配偶者が介護する、という状況を「老老介護」という。
日々の介護と「回復する見込みのない要介護者を今後も永続的に介護していく」という見通しによって心身が限界まで消耗するような状況を「介護疲れ」という。介護疲れは要介護者の命を奪うような事態を招きやすい。
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