京都編「ひなた編プレスタート」パート(1965年 - 1976年)
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るいと錠一郎夫婦が好きな曲「On the Sunny Side of the Street」のタイトルの和訳「ひなたの道」から「ひなた」と名付けられた娘は、10年後の1975年(昭和50年)、時代劇好きで侍に憧れる心優しい少女に成長。るいは初めての子育てに戸惑いながらも、錠一郎とつつましくも幸せな家庭を築いていた。 自宅に程近い太秦に映画村がオープンして間もない頃、るいの二人目妊娠が判明するが、相変わらず何事においても不器用な上に娘に甘い夫、楽しいことに流され他力本願な娘にるいは不安を感じる。しかし、弟か妹ができると知ったひなたは喜び、大ファンの時代劇俳優・二代目桃山剣之介の映画村で行われるサイン会の入場料を自力で工面するまでに変わる。1976年(昭和51年)サイン会の終了後、ひなたは映画村で外国人の少年と出会い一目ぼれするが、英語がわからず会話できずに別れる。この経験から英語教室に通いたいと思うようになったひなただったが、一家に月謝を払える経済的余裕はない。そこで商店街の福引で熱海旅行を引き当てて換金し資金を作ろうと画策するも、古ぼけたラジオが当たる。そこから流れる「証城寺の狸囃子」を耳にしたるいは、幼い頃に母と聞いた「英語会話」(カムカム英語)を思い出して新聞の番組表を調べ、ラジオで同番組がまだ放送されていると知り、ひなたに受講を勧める。朝が苦手なひなたは放送開始の午前6時45分からの受講に苦心しながらも、テキストを買ってくれた母、出席カードを作ってくれた父、外国人の少年・ビリーとの再会が励みとなり6日間受講を続けるが、テレビや漫画に夢中になり受講は途絶える。英語会話を聞かなくなって数日後、ひなたが独りで留守番中にビリーが来店するも、学んだ言葉が思い出せず、会話は叶わずに別れる。ビリーはそのまま帰国し、ひなたは、いつも誘惑に負け志が続かない自身に不甲斐なさを感じ落ち込む。そんなひなたにるいは寄り添い、励ましの言葉をかける。 後日、るいは仕事中に陣痛が始まり、折しも来店していた桃山の協力で病院に搬送され、無事に男児を出産する。
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