二次体とは? わかりやすく解説

二次体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 23:48 UTC 版)

二次体 (にじたい、: quadratic field) は、有理数体上、2次の代数体のことである。任意の二次体は、平方因子を含まない 0, 1 以外の整数 d を用いて、 と表現される。もし、d > 0 である場合、実二次体 (real quadratic field)、d < 0 の場合、虚二次体 (imaginary quadratic field) という。


  1. ^ 有理整数である素数のこと。
  2. ^ x2Dy2 = − 4 に有理整数解を持たない場合に限り、x*, y*x2Dy2 = 4 の解として選ぶ。
  3. ^ 平方因子を持たない0, 1 以外の整数 a および、c = ± 1, ± 4 に対して、x2ay2 = c の形の不定方程式ペル方程式という。
  4. ^ n として、K の判別式の絶対値とすると、このことが成立する。
  5. ^ をクロネッカーの記号としたとき、 で与えられるディリクレ指標のことを、クロネッカーの指標という。
  6. ^ L関数を用いない式に対して、ディリクレの類数公式ということもある。


「二次体」の続きの解説一覧

二次体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:01 UTC 版)

アルティン相互法則」の記事における「二次体」の解説

d ≠ 1 {\displaystyle d\neq 1} を平方因子を持たない整数とし、K = QL = Q ( d ) {\displaystyle \scriptstyle L=\mathbf {Q} ({\sqrt {d}})} とすると、ガロア群 Gal(L/Q) は {±1} と同一視される。Q 上の L の判別式 Δ は、d ≡ 1 (mod 4) ならば d、そうでないならば 4d となる。従って、アルティン写像はΔ を割らないような素数 p にたいし p ↦ ( Δ p ) {\displaystyle p\mapsto \left({\frac {\Delta }{p}}\right)} と定義される。ここに ( Δ p ) {\displaystyle \left({\frac {\Delta }{p}}\right)} はクロネッカー記号英語版)(Kronecker symbol)である。さらに具体的には、L/Q の導手は、Δ が正ならば (Δ)、負であれば (Δ)∞ であり、分数イデアル(n) 上のアルティン写像クロネッカー記号 ( Δ n ) {\displaystyle \left({\frac {\Delta }{n}}\right)} により与えられる。このことから、素数 p が L で分解するか否かは、 ( Δ p ) {\displaystyle \left({\frac {\Delta }{p}}\right)} が 1 であるか、−1 であるかに従う。

※この「二次体」の解説は、「アルティン相互法則」の解説の一部です。
「二次体」を含む「アルティン相互法則」の記事については、「アルティン相互法則」の概要を参照ください。


二次体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 00:42 UTC 版)

平方根」の記事における「二次体」の解説

有理数体 Q(有理数全体負の数も含む))上で定義される函数 Q ∋ x ↦ x ∈ A {\displaystyle \mathbb {Q} \ni x\mapsto {\sqrt {x}}\in \mathbb {A} } において、その値域は(虚数含めた代数的数(の一部からなる有理数の平方根が再び有理数となるならば、その有理数は(有理数範囲での)平方数であるという。有理数内で平方数とならない有理数 d に対して √d は二次無理数であって、Q に √d を付け加えて得られる体(たい)は二次体と総称される

※この「二次体」の解説は、「平方根」の解説の一部です。
「二次体」を含む「平方根」の記事については、「平方根」の概要を参照ください。

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