二條良基とは? わかりやすく解説

にじょう‐よしもと〔ニデウ‐〕【二条良基】

読み方:にじょうよしもと

[1320〜1388]南北朝時代公卿歌人連歌師初め後醍醐天皇仕え、のち北朝天皇仕えた和歌頓阿(とんあ)に学び連歌救済(ぐさい)を師としてともに「菟玖波(つくば)集」を撰し、式目制定するなど、連歌文学的地位確立した歌論近来風体抄」、連歌論「筑波問答」「応安新式」「連理秘抄」など。


二条良基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 06:06 UTC 版)

二条 良基(にじょう よしもと)は、南北朝時代公卿歌人であり連歌の大成者である。従一位。摂政関白太政大臣二条家5代当主。最初の関白は在任13年間の長期にわたり、死の間際まで通算5度(数え方によっては4度[注釈 1])にわたって北朝4代の天皇の摂政・関白を務めた。


注釈

  1. ^ a b 『公卿補任』では計4度であるが、これは観応2年11月7日の南朝による崇光天皇廃位に伴う解官を関白の職務のみが停止されたものとしてこの期間も一貫して関白であるとし、翌年(文和元年)6月25日の広義門院の命による関白の職務を再開した(「関白如旧」)とするためである[17]。なお、同書観応2年の記事には二条師基が「十二月廿八日、為関白」と記されているが、良基の停止に関する記述は書かれておらず、文和元年条に「関白如旧」と記されているだけである[18]
  2. ^ 康安元年(1361年)暮れから翌年初めにかけて、南朝軍が4度目の京都占領を行って、後光厳天皇は3度目の京都脱出(近江国)をしているが、直ちに撃退されて帰還している。これが南朝軍による最後の京都占領となる。
  3. ^ 良基に正室(北政所)がいたかは不明。なお、長男・師良の生母は家女房とされているが詳細は不明である。
  4. ^ この年の4月に尊氏が死去し、義詮が事実上の将軍であった(12月に正式に将軍宣下)。
  5. ^ 二条家は創設の経緯(初代の二条良実は実父の九条道家から義絶されていた)から、父祖の文書・日記類を受け継げなかったが、経嗣の計らいで良基は一条家に伝わる摂関家代々の文書・日記類の写本を手に入れることが出来た[10]
  6. ^ 後小松天皇は当時5歳で、当時の慣例では天皇の元服は11歳で行われていた[14]

出典

  1. ^ 花園院宸記』正慶元年4月10日条
  2. ^ 木藤、1987年、P 27-31・小川、2005年、P21-24
  3. ^ 木藤、1987年、P31-37・小川、2005年、P24-29
  4. ^ 木藤、1987年、P39-44・小川、2005年、P29-36
  5. ^ 木藤、1987年、P44・小川、2005年、P37-39
  6. ^ 木藤、1987年、P44-48・小川、2005年、P39-43
  7. ^ a b 松永和浩「南北朝期公家社会の求心力構造と室町幕府」(初出:『ヒストリア』201号(2006年)/所収:松永『室町期公武関係と南北朝内乱』(吉川弘文館、2013年) ISBN 978-4-642-02911-7
  8. ^ 木藤、1987年、P48-63・小川、2005年、P43-48
  9. ^ 木藤、1987年、P63-68・小川、2005年、P48-49・65-67
  10. ^ 臼井和樹「『玉葉』をさがせ-楓山秘閣玉海捜探」 小原仁 編『変革期の社会と九条兼実 『玉葉』をひらく』(勉誠出版、2018年) ISBN 978-4-585-22217-0 P440.
  11. ^ 木藤、1987年、P69-96・小川、2005年、P49-62
  12. ^ 木藤、1987年、P97-107・小川、2005年、P62-73
  13. ^ 木藤、1987年、P107-128・小川、2005年、P74-87
  14. ^ 小川、2005年、P95-96
  15. ^ 木藤、1987年、P116-153・小川、2005年、P77-110
  16. ^ 木藤、1987年、P153-158・小川、2005年、P110-113
  17. ^ 小川、2005年、P41-42
  18. ^ 木藤、1987年、P320
  19. ^ 百瀬「二条良基と世阿弥」『弘安書札礼の研究』(東京大学出版会、2000年)P321-323.(初出:『能楽研究』23号、1998年)
  20. ^ 木藤、1987年、P17-19
  21. ^ 甲斐, 玄洋「<論説> 建武政権の太政官符発給 : 政権の理念と構想の一断面」『学習院史学』第45巻、2007年、18–34頁。  . p. 30.


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