北条団水とは? わかりやすく解説

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ほうじょう‐だんすい〔ホウデウ‐〕【北条団水】

読み方:ほうじょうだんすい

[1663〜1711]江戸前期俳人浮世草子作者京都の人。井原西鶴門人で、師の遺稿刊行した俳書秋津しま」「俳諧団袋」、浮世草子色道大鼓」「日本新永代蔵」など。


北条団水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/30 09:11 UTC 版)

北条団水(ほうじょう だんすい、1663年寛文3年) - 1711年2月24日宝永8年1月8日))は、江戸時代前期〜中期の俳人浮世草子作者[1]。号は他に橘堂・白眼居士。名は義延。京都の人。井原西鶴に師事。

来歴

出自は未詳だが、若い頃に仏道修行の経験があったか[2]延宝末年、井原西鶴の門下となり、俳号を団水と号する[2]1687年貞享4年)、西沢貞陳の依頼で『武道一覧』を神保氏入道の名義で編述したほか、白眼居士の名義で『好色破邪顕正』『諸宗鉄槌論』『色道大鼓』『正月揃』『牡丹名寄』などを述作[2]。元禄に入ると俳諧に専念し、『特牛』『秋津島』『団袋』『くやみ草』などを編刊[2]。西鶴が没すると下山鶴平と墓を建て、1695年元禄7年)西鶴庵に入り、2代目を継ぐ[2]。西鶴の遺作を整理・編集し、『西鶴置土産』『西鶴織留』『西鶴俗つれづれ』『万の文反古』『西鶴名残の友』を出版する[2]。西鶴の13回忌には追善俳諧『こころ葉』を刊行した[2]。その後、浮世草子『昼夜用心記』『野傾友三味線』『武道張合大鑑』などを刊行する[2]

1711年宝永8年)1月8日、49歳で没した[2]

主な作品

俳書

  • 『秋津しま』
  • 『俳諧団袋』など

浮世草子

  • 『色道大鼓』
  • 『昼夜用心記』
  • 『日本新永代蔵』など

西鶴遺稿集

  • 『西鶴置土産』
  • 『西鶴織留』
  • 『西鶴俗つれづれ』
  • 『万の文反古』
  • 『西鶴名残の友』

校訂本

  • 『北条団水集 草子篇』全4巻 (近世文芸資料) 野間光辰,吉田幸一編. 古典文庫, 1980
  • 『北条団水集 俳諧篇』 (近世文芸資料) 野間光辰, 吉田幸一 編. 古典文庫, 1982.12-1983.1
  • 『北条団水集 別巻』(近世文芸資料) 野間光辰, 吉田幸一 編. 古典文庫, 1983.4

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 北条団水』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e f g h i 岡本勝, 雲英末雄編 『新版近世文学研究事典』おうふう、2006年2月、78-79頁。 



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