中古市場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 05:49 UTC 版)
「フジ スーパーオート」の記事における「中古市場」の解説
フジオートは70年代から80年代に掛けて国内市場で多数のセールスを記録した為、スーパーオート、パーフェクトスキート共に2018年現在でも中古品が比較的多く出回っている。豊和工業での修理や部品供給も一部を除いて継続されており、維持修理は比較的楽な部類に入るが、廃銃などから替え銃身等の部品取りを行う場合は弾倉数により先台や銃身に互換性が無い事に留意する必要がある。 また、ガスピストン部にピストン・ショックアブソーバーというゴム部品が入っており、この部分が劣化してガス漏れによる回転不良が起きる個体もある事から、中古品を購入した際には最初に交換しておく事が望ましい。このゴム部品は油分が付くと発射ガスの熱が伝達して溶解し、ガスピストンを固着させる恐れがある事から、整備の際にガスピストンへ直接大量に注油する事は禁忌である。また、ピストンショックアブソーバーは経年劣化で弾力を失うと、ガスピストンのノックピンが管状弾倉の切り溝に直接打撃を与えるようになってしまい、管状弾倉を変形させて遊底やアクションバーの分解が出来なくなってしまう重大なトラブルも発生する為、定期的な点検が必要である。 ガスピストンの前方、管状弾倉の先端に取り付けられているプレッシャー・コンペンセイター・バルブには樹脂製のばねが挟み込まれているが、発射ガスによる汚れが過度に堆積すると樹脂製ばねの正常な伸縮とガス圧制御が行えなくなり、特に3インチマグナム装弾対応モデルにおいて発射の反動が過大になる結果を招く他、経年劣化により射撃時のガス圧力で樹脂製ばねが砕け散ってしまい、正常な動作が行えなくなるトラブルも報告されており、新品交換以外の手法としてオーナー自らがDIY補修を行っている事例も存在している。なお、プレッシャー・コンペンセイター・バルブも、前期の4及び3発弾倉モデルと後期の2発弾倉モデルでバルブの全長に違いがあるため、樹脂製ばねの破損が起きた場合に相互転用が行えない問題が存在している。 その他、回転不良を起こしている個体の中にはガスピストンを上下逆に組んでしまっている事例も存在する為、分解整備の際にはガスピストンのガス穴と管状弾倉側のガス穴が必ず一致するように組み付ける旨注意が必要である。
※この「中古市場」の解説は、「フジ スーパーオート」の解説の一部です。
「中古市場」を含む「フジ スーパーオート」の記事については、「フジ スーパーオート」の概要を参照ください。
- 中古市場のページへのリンク