三悪の仲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 00:46 UTC 版)
「三悪 (タイムボカンシリーズ)」の記事における「三悪の仲」の解説
この時期のメカアニメの悪役の幹部といえば、常にやり方や手柄争いで反目し合っているというのが多いが、三悪の場合、『タイムボカン』の場合は「負けた際の責任のなすり合い」程度で、1回も内部トラブルがなかったものの、『ヤッターマン』第95話ではボヤッキーとトンズラーがユメノパトラに色目を使ったことに怒ったドロンジョが一味を脱走したり、『ゼンダマン』第31話ではドンジューローを解雇しようとしたり、『オタスケマン』第23話では連戦連敗にたまりかねたアターシャが、メカ製作をゲキガスキーに代えたことで、セコビッチがショックのあまり一味を脱走したり、『逆転!イッパツマン』の第35話でのコスイネンのシャレコーベリース社から出て別会社に就職しようとするなど、1作に付き最低1回は内部トラブルが起きているが、大抵ラスト近くで仲直りして元の鞘に治まるといったことが多く、三悪の仲はさほど悪くはないようである。これはOVA『王道復古』のドロンボー一味でも描かれており、前編でのレース参加を一人だけ辞退していたボヤッキーが仲間の危機を放っておけず最後には意を決して参戦したり、後編でヤッターマンに敗退したものの、ドロンジョがボヤッキーとトンズラーに「久しぶりに一緒に戦えて楽しかったよ…」と素直に礼を述べている。『タイムボカン 逆襲の3悪人』では、美麗によって連れ戻されたビマージョが一時JKKに努め、最終決戦ではトキオ達の側に付いて戦うが、戦いの終了後には、ツブヤッキー、スズッキーの元へ帰っている。 ただ、毎回理不尽なほど自分たちをアゴで使い、負けるたびに自分の言い分も聞いてもらえずに八つ当たりしまくる、女ボスに対する子分たち(特に発明家キャラ)の不満は少なくない模様(前述のセコビッチ脱走エピソードもその一つ)で、『タイムボカン』第35話ではマージョやワルサーに八つ当たりされたグロッキーが「番組降りたくなっちゃったな」とつぶやいたり、同第43話ではワルサーとグロッキーが自分たちの心境をEDテーマ『それゆけガイコッツ』の替え歌で歌ったり、『ゼンダマン』ではムージョが単独で刑罰(おしおき)されると、トボッケーとドンジューローがニャラボルタと共に様子をにやけながら見ていたり、ゼンダマンの挿入歌の「ムージョ様のために」の二番歌詞の解説にも、2人のムージョに内心抱いている不満が綴られたり、トボッケーが刑罰を喰らっている際にそれを行っているムージョに対し、「お前なんかより、さくらの方が美人だ!」と文句をたれたり、『ヤットデタマン』では自分達を放っておいてドンファンファン伯爵に恋い焦がれているミレンジョに対してコケマツの文句が絶えなかったり(それが原因で、前述の大巨神への許しを請う猿芝居を見抜かれてしまう事もある)、『イッパツマン』第54話(前述)では、「レイケツナイト」の爆発後に瓦礫の山から脱出したコスイネンとキョカンチンが、ムンムンが爆死したと思い込んで「自分が支社長(キョカンチンは部長)になれる!!」とぬか喜びするシーンなどに出ている。 女ボスの色気にメロメロになっている二人だけに、正義側の攻撃に女ボスがセクハラ同然の辱めを受けた際、それに加担して楽しむようなシーンにも傾向がある。『ヤッターマン』では度々ドロンジョがゾロメカの攻撃で服が破れたり、脱がされたりするのをボヤッキーとトンズラが、敗北が迫るのを忘れて見とれたり、『王道復古』では、前述の戦いの後、胸元がはだけたドロンジョの手を掴んだまま胸を隠そうとするのを妨害したり、『タイムボカン24』の第12話では、ツブヤッキーがビマージョをモデルとした天使メカを造るが、天使メカはクワガッタンの攻撃で衣服が剥げていき、その影響はビマージョの衣装にまで及んで破れてしまい、そうなることでビマージョの恥ずかしい感情がメカの性能アップに繋がるといったものにまで表れている。しかしながら「それゆけガイコッツ」に出てくる歌詞「スキな人 スキな人 マージョ様」のように、基本的には上司と部下よりも女王様と忠臣に近く、女ボスを崇拝しながらも愚痴をこぼすという関係である。
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