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タイムボカン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/18 18:46 UTC 版)

タイムボカンシリーズ > タイムボカン
アニメ:タイムボカン
原作 タツノコプロ企画室
監督 笹川ひろし(総監督)
脚本 鳥海尽三ほか
キャラクターデザイン 天野嘉孝
メカニックデザイン 中村光毅
製作 フジテレビタツノコプロ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1975年10月4日 - 1976年12月25日
話数 61話
コピーライト表記 ©タツノコプロ
テンプレート使用方法 ノート

タイムボカン』(英語表記:Time Bokan)は、『タイムボカンシリーズ』第1作目としてフジテレビ系で1975年10月4日から1976年12月25日まで毎週土曜夜6時30分 - 7時00分に全61話が放映された、タツノコプロで制作されたテレビアニメ


目次

ストーリー

木江田博士はカブトムシ型タイムマシンタイムボカン」の試運転に出かけたが、行方不明となってしまう。帰ってきたのはオウムのペラ助と世界最高級の宝石「ダイナモンド」だった。木江田博士の孫娘・淳子と博士の助手の丹平はコンビを組み、どこかの時代に消えてしまった博士をタイムトラベルしながら探すが、ダイナモンドを狙う悪玉トリオがその道中で邪魔をする。

その後、木江田博士は現代に帰還し丹平たちと再会する(第27話)。それ以降は、悪玉トリオのダイナモンド入手の阻止や、ペラ助の故郷探しなどの旅をする。

概要

本作の企画は、ミニカーを売るためのアニメという発想で、1966年のアメリカ映画『グレート・レース』の影響を受けたカーレースものが源流である[要出典]1972年頃には「時空を超えた善悪のタイムマシンによるコミカルな競争」という本作の企画が決定。『タイマー大混戦』とタイトルがつけられて、その時点でメカブトンのデザインは出来上がり、15分のパイロットフィルムを制作。このパイロットフィルムは第1話やオープニングに一部流用された。パイロットフィルムでの淳子は金髪だったため、本編では青の髪だった淳子の髪はその流用されたカットで金髪になっている。

タツノコプロでは当時、ハードなアクションものが続いたためギャグものを、ということだったが、ギャグにしてはタイムトラベルやメカの要素などが盛り込まれた本作は、監督の笹川ひろしによると中途半端な印象を与えたといい、スポンサーがつかずに放映決定まで3年を要することになった。主人公の名前は当時の人気アイドルから取られ、野口五郎天地真理から五郎と真理だったのが、放映が決定するまで3年の間、アイドルの人気の変遷から、真理が桜田淳子から取った淳子になっており、放送の決定後、タイトルが『タイムボカン』と改められた。

丹平と淳子及びマージョは2つの山形の隆起がついたヘルメットを常に着用している。この隆起のモチーフは、キャラクターデザインを担当した天野嘉孝によれば、ブラジャーである。

マージョ、グロッキー、ワルサーの「悪玉トリオ」には決まった名称は無いが、後年の出版物では便宜上「マージョ一味」と呼ばれている。木江田研究所での会話をあの手この手で盗聴し、丹平達が出た後を追跡し、木江田博士からダイナモンドの場所を聞き出す事を狙う。

当初2クール26話を予定していたが、好評のため2クール、その後さらに1クール延長され、最終的に全61話となった。当初の目的の一つだった木江田博士と中盤で再会するのはその名残である。

ダイナモンド

本作の探査対象であるダイナモンド(Dynamond)は、「宇宙一高価で、ウラン以上の爆発力を秘める宝石」とされている。名前の由来はダイナマイトダイヤモンド。また、dyna-は「力」を意味する接頭語でもある。

第25話においてマージョ一味はダイナモンドを利用したダイナモンド光線銃で、シャーウッドの森を一瞬にして大爆発させている。その実態は隕石で空気に触れる事でただの石になってしまい、最終回で探し当てたダイナモンドも、長年の空気との接触でただの石になってしまった。

なお、常にカットされた宝石で登場しており、原石では出てこない。

また、最終回のサブタイトルは正しくは「ダイモンドを発見だペッチャ」だが、本放送時の番組表では誤植のため「ダイモンドを発見だペッチャ」と書かれていた。

キャラクター

善玉

丹平(たんぺい)
声 - 太田淑子
本作の主人公。木江田博士の助手として働く少年。13歳。メカに強く、運動神経も抜群であり、博学多才で歴史にも強い。勇敢な熱血漢で純真だが、美少女に弱く、少しおっちょこちょい。淳子、チョロ坊、ペラ助からは「丹平ちゃん」と呼ばれている。破損したタイムボカンを修理することが出来るらしく、台詞の中にもそれを思わせるものがある。親兄弟などの背景は描かれておらず、通学する様子も見受けられないため、人物像としてはタイムボカンシリーズにおいて最も謎が多い主人公。
淳子(じゅんこ)
声 - 岡本茉利 (第34 - 36話は横沢啓子が代役)
本作のヒロイン。木江田博士の孫娘。10歳。博学多才な大和撫子。祖父思いの優しい娘である。面倒見が良くみんなから慕われている。泣き虫だが芯は強い。美少女に弱い丹平を諌めることもしばしば。名前の由来は桜田淳子から。
淳子の代役を務めた横沢は第3話でのゲスト出演がデビュー作となった。
チョロ坊(チョロぼう)
声 - 桂玲子
丹平が作ったロボット。知能は幼稚園児並み。初めはペラ助を敵対視していたが、次第に仲良くなった。動力源は背中のゼンマイ。ただし、ゼンマイが切れても歩行出来なくなるだけで本体は動作可能。口部から火炎を吐く。
木江田博士(きえたはかせ)
声 - 槐柳二
淳子の祖父。60歳。世界的な科学者でタイムボカンの試運転に出かけた際にペラ助にタイムボカンを奪われてしまい、第27話で生還するまで消息不明だった。帰還後は丹平たちと冒険に同行し、ダイナモンドを追う。時々ダイナモンド調査を丹平たちに任せて留守番することもある。
ペラ助(ペラすけ)
声 - 滝口順平
オウム。博士の消息を知る唯一のキャラだが、いい加減な証言が多い。唯一怖いのは妻のオタケさん。かなりの食いしん坊であり、シュークリームが大好物。後半に入るとマージョ屋敷に潜入し、マージョ一味がダイナモンド探しに出ようとする一部始終を見聞きして丹平たちに知らせることがよくあった。語尾は「〜だペッチャ」。タイトルの読み上げ、次週予告のナレーションも担当。
オタケさん 
声 - 遠藤晴
ペラ助の妻。いつも夫・ペラ助をこき使って楽をしていたが、内心は夫を愛している。ペラ助がいなくなった後は博士と共に共同生活をしていた。なお、遠藤は第31話においてシンデレラの継母の声を担当した。

悪玉

マージョ
声 - 小原乃梨子
悪玉トリオの女ボス。30歳。容姿端麗でスタイル抜群。色気で、男などを騙し続ける。己の欲望のためなら手段を選ばず、とりわけ丹平達に対しては殺意さえ持っているなど、後のシリーズにおける女ボスよりも若干過激な性格。第27話では実際に、後のタイムボカン2号となるドタバッタンの元来の所有者である昆虫人を3体も、アルマジロメカの光線で射殺している。歴代の三悪史上で唯一殺戮を行った女ボスである。しかし、根は意外と純真でお茶目。嫌いなものはヘビ、お化け、ジェットコースター、ネズミ。髪の色は金髪で、腰までかかるロングヘアー。丹平たちと同じく2つの大きな隆起のついたフードを着用している。名前の由来は「魔女」から。なお、小原は第60話ではシンドバットの声も兼任した。
グロッキー
声 - 八奈見乗児
マージョの手下。25歳。優秀な頭脳を持っており、木江田博士の所で筆頭の助手として働いていたが、実はマージョの命令によりタイムマシンのノウハウを盗むためにスパイをしていた。一味の元に戻った後はメカの開発を担当する。一人称は主に「私」だが、稀に「俺」になる事がある。無類の女子高生好きだが、本心ではマージョと結婚したいと思っており、一味に入った理由もマージョに一目惚れしたからである。逆三角形型の輪郭に足先の長いのような赤っ鼻と大きな出っ歯がトレードマークでワルサーからは「ヒゲらっきょう」と呼ばれた事がある。この容姿の特徴は後のタイムボカンシリーズの三悪の頭脳系キャラ全般に、おおよそは受け継がれている。(ボヤッキー等)名前の由来は、いつもマージョにこき使われてフラフラになる意味の「グロッキー」(正しくは「グロッギー」)から。また、何時の間にかメカを開発するその速度の速さから、「クロッキー」からもきている。他の三悪のこのポジションの中で、彼だけ背が高い為(ジュリーコケマツを除く)痩せのっぽの印象がある。
ワルサー
声 - 立壁和也(現・たてかべ和也
マージョの手下。35歳。語尾に「〜まんねん」と付けるなど関西弁風の台詞を使うが、本当に関西出身かどうかは不明。一味では持ち前の馬鹿力を生かし、善玉との肉弾戦や力仕事を担当。外見とは裏腹にヘビやお化けを怖がったりする一面もある。トンズラー等後年の歴代三悪における怪力系キャラの礎はこの時点で既にほぼ完成されている。また、メカの操縦にも積極的に関わる。グロッキーとともに極端な猫背。名前の由来は「悪さばかりしているから」もしくは銃器メーカーの「ワルサー」から。

その他

ナレーター
声 - 富山敬
後のシリーズでのスタンダードスタイルは確立されておらず、「みんな、○○は知ってるかな?」「来週も丹平君たちを応援してね!」などのフレンドリーな語りとなっている。また、富山は劇中のゲストキャラの声も演じていた。



[ヘルプ]
  1. ^ 『タイムボカン王道復古』ドラマCDによる
  2. ^ 再放送においては、オープニングの映像は当初は前期のものと後期のものの両方が使われていたが、後に後期のものに統一された。
  3. ^ 『テレビアニメ25年史』


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