三志の教え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 07:03 UTC 版)
親への孝を本旨とし、貧窮者を憐れみ、老若を労り、人と争わず、神仏を敬い、困った人あれば助け、道や橋が悪ければ直し、博打はせず、酒や遊びに耽らず、士農工商それぞれの家業に勤めるを不二孝の血脈とする、といった一般道徳の強化が中心であり、当時の階級制度(賤民を除外した四民)の秩序と親和・和合(現代の平等の意とは異なる)や土木事業の重要性、農業技術の改良などを説いている。 『おふりかはり(お振り変わり)の巻』『四民の巻』『ゑぼし山御伝解』などといった参行が著した教えを基本的に踏襲しており、着物を左前に着たり、富士山の登頂ルートである御中道を逆に回ったりと、常識を逆さにして日常の倫理を説き、男女のあり方についても、陰である女性は水のように下がるものであり、陽である男性は火のように上がるものであるから、和合を考えるなら陰を陽より優先すべし、といった陰陽の価値の逆転を説いたりもした。
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