ワーナー・ブラザース退社後から復帰まで
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「チャック・ジョーンズ」の記事における「ワーナー・ブラザース退社後から復帰まで」の解説
ジョーンズはレス・ゴールドマンをビジネスパートナーに迎え、「Sib Tower 12 Productions」という独立アニメスタジオを設立した。モーリス・ノーブルとマイケル・マルティーズを含むワーナー時代の多くの仲間がこれに加わった。1963年、MGMはSib Tower 12 Productions社に『トムとジェリー』の制作を委託した。『トムとジェリー』は最初のハンナ・バーベラ・プロダクション版よりも優れていると評価された。1964年Sib Tower 12 Productions社はそのMGMに吸収合併され、「MGM Animation/Visual Arts」になった。1965年、ジョーンズの手がけた短編アニメーション『点と線』(The Dot and the Line: A Romance in Higher Mathematics)はアカデミー短編アニメ賞を受賞した。このころジョーンズはThe Bear That Wasn'tという古典アニメも手がけている。 『トムとジェリー』シリーズが1967年に打ち切りになり、ジョーンズは活動の場をテレビに移した。1966年、彼はテレビスペシャル『いじわるグリンチのクリスマス』(How the Grinch Stole Christmas!)の制作・監督をし、声や顔の動きはボリス・カーロフが担当した。ジョーンズはほかにもHorton Hears a Who!などといったテレビシリーズの仕事をしたが、彼がよく覚えていたのは、1970年にMGMが公開した際、生ぬるい作品だと評されたThe Phantom Tollboothだった。1969年、ジョーンズはウォルト・ケリーのコミック・ストリップ『ポゴ』(Pogo)を基にしたPogo Special Birthday Specialという作品の共同監督に参加し、Porky PineとBun Rabの声を当てた。 MGMは1970年にアニメ部門を閉鎖、ジョーンズは再び自分のスタジオ「Chuck Jones Enterprises」を設立。1971年にABCのテレビアニメシリーズThe Curiosity Shopを制作した。 このころの代表作は『モーグリの兄弟』、The White SeaL、Rikki-Tikki-Taviといったラドヤード・キップリングの小説『ジャングル・ブック』のアニメ化作品である。1976年、『動物の謝肉祭』をバッグズ・バニーとダフィー・ダック主演でアニメ化するという仕事のため、ワーナー・ブラザースに復帰。それからジョーンズは自分の傑作集であるThe Bugs Bunny/Road Runner Movieを制作。このとき、ジョーンズは『ジ・エレクトリック・カンパニー』に出てくるロードランナーの短編と『バッグス・バニーのクリスマス』(Bugs Bunny's Looney Christmas Tales)(いずれも1979年公開)を制作し、1980年のBugs Bunny's Bustin' Out All Over以降バッグズ・バニーの新作は作らなかった。1977年から1978年の間、ジョーンズはシカゴ・トリビューンとNYニュースシンジケートに配給するためのコミック・ストリップ "Crawford"("Crawford & Morgan")の脚本・作画を行った。
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