ローレライの歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/31 05:29 UTC 版)
ヤングジャンプ1979年1号に掲載。 1902年、川の畔の村。少年は川辺で歌う美しい女性を目撃し逃げ出す。そして彼女がローレライの伝説に登場する魔女だと信じる。少年は、酔っ払いで自分にも母親にも暴力をふるう父アロイスの死を魔女に願い、そしてその願いはかなった。不自然なアロイスの死に方に疑問を持った迷信深い村人たちは川辺に出没している「魔女」の仕業ではないかといぶかしがるが、少年は「20世紀にもなって魔女はバカバカしい」と村人を否定する。少年は魔女に父を殺してくれた礼と村人に魔女の秘密を洩らさなかったことを述べに川辺を訪れる。しかし、そこで女性が単なる画家の妻であり、絵のモデルだったことと、雰囲気を出そうと歌を歌ったら村の子供たちが逃げ出したことを笑われ、少年は怒りを覚える。村人たちに魔女がいた事を告げると、村人たちは集団で画家を殴り殺し、村に災いを招く「魔女」を火あぶりにする。少年に助命を懇願する女に、少年は「あんたは俺を裏切ったんだ」と、笑みを浮かべ、女が焼き殺されるのを見守った。 時は流れ、少年はドイツを統べる「ナチス党総統」となる。しかし第二次世界大戦末期「今燃えているのは、魔女ではなくベルリンの街。彼女は魔女であり、彼女の歌声が大ドイツという船を沈めようとしている」と、ベルリンの地下壕で自殺する際に思い返すのであった。少年の名はアドルフ・ヒトラー。
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