ヤケヒョウヒダニとは? わかりやすく解説

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ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)

室内塵House DustHD)中のアレルゲンとして本邦では最も主要なものがダニMite)であり、ヤケヒョウヒダニはコナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)とともに重要なダニである。両者抗原性はほとんど同じといわれている。本邦では室内塵による皮膚反応陽性者の9095%はヒョウヒダニにも陽性である。高温多湿2570%)を好み夏期繁殖するmajor allergen排泄物中のDer 1と成分であるDer 2である。

ヤケヒョウヒダニ

節足動物門 蛛形鋼 ダ二目 無気亜目Astigmata チリダニ科Pyroglyphidae
ヒョウヒダニ類 Pyroglyphidae
主な種類
ヤケヒョウヒダニ Dermatophagoides pteronyssinus (TROUESSART)
コナヒョウヒダニ Dermatophagoides farinae HUGHES
形態
 ヤケヒョウヒダニは、体長0.25~0.4mm、卵形で、半透明な乳白色。脚はやや桃色がかっている。
 コナヒョウヒダニはヤケヒョウヒダニに酷似するが、雌は上生殖板の形状第3、4脚の長さ違いで、雄は肛板の形状の違い区別できる
分布
 両種とも世界中分布し日本全国に普通。
生態
 ヒョウヒダニ類は、室内塵から最も普通に検出されるダニ類で、人の垢やフケ塵の中有機物を餌としている。室内の塵や埃の中、ぬいぐるみ寝具ソファーなどに生息している。一年中屋内検出されるが、湿度の高い6月に特に多くなる
 ヤケヒョウヒダニは、温度25湿度70条件で、卵期 6.2日、幼虫期 10.7日、第1若虫期 8.6日、第3若虫期 10.7日で、卵から成虫になるまで約37日間かかり、成虫寿命は約70日であるという(松本ら,1986)。湿度60%以下では死亡率が高まる。卵は1日1~2個ずつ、生涯50100産み成虫数ヶ月生存する
 コナヒョウヒダニも似た様な生態であるが、やや乾燥した環境好み映画館バス座席などでは本種の方が多くなる吉川1995)。生育期間は25湿度76条件で、卵期 8.1日、幼虫期 8.2日、第1若虫期 17.0日、第3若虫期 6.6日で卵から成虫になるまで約40日間かかり、成虫寿命は約77日であるという(松本ら,1986)。また生息密度過剰になる数ヶ月間も発育休止することが知られている(彭城1990&#441991)。



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