モジュール式脱出装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 14:33 UTC 版)
モジュール式脱出装置(モジュールしきだっしゅつそうち)とは、航空機の非常用脱出装置の一種であり、コックピット部分を機体から分離して搭乗員を脱出させる形式のものを指す。
- ^ 海上もしくは湖の上での射出は着水による低体温症の危険が伴う上、射出時の姿勢が悪いと強烈なGの為に背骨等が折れて死亡する場合があった。
- ^ 公式に音速以上での射出に対応しているものは、Su-27・MiG-31等に装備されているズベズダ設計局製のK-36だけである。
- ^ 高度0・速度0の状態からでもパラシュートが充分に開く高度までパイロットを打ち上げられること。
- ^ 超低空飛行に超音速飛行能力は重要でない事から、ステルス性能向上と予算削減も兼ね、吸気口固定化への設計変更が行われている。
- ^ 予算の関係から、オミットされた試作機のランスロットなどのように採用されていない機種もある。
- ^ アムロが操縦するν(ニュー)ガンダムが、サザビーから射出されたシャアが乗っている球型脱出カプセルを掴んだままアクシズを押し返すシーンは有名である。
- ^ コア・ファイターが変形することでコクピット部になる方式である。飛行形態に変形することで地球上・宇宙に関わらず自力移動可能である。
- ^ 新宿でレインがシャイニングガンダムでデスアーミーとの死闘を繰り広げドモンが救出に来た際に「コアランダーで脱出しろ!」とドモンが忠告するもレインに拒絶されるシーンがある。
- ^ ヤッターマンではコアメカは登場せず、お仕置き三輪車がその任についている。
- ^ 初代コアメカであるタイムガイコッツをデザインしたのは、大河原邦男のタツノコプロ時代の上司である中村光毅である事から、これがガンダムシリーズのモジュール式脱出装置やコア・ブロック・システムの原点という説がある(『タイムボカン王道復古』ドラマCDによる)。
- ^ シャアとの一騎討ちの後にアムロが、大破し頭と左腕を失ったガンダムからまず(実在の航空機のレスキュー機構の様に外部からの手動操作で)Aパーツ(上半身)を排除、続いて露出したコアファイターをBパーツ(下半身)から切り離し、陥落したア・バオア・クーから脱出している。このシーンのインパクトはいまだに強く、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では元々はシートのみ分離する仕様であったが、物語途中からコアブロック仕様に変更となっている。
- ^ マジンガーZをあしゅら男爵らに捕獲された後、兜甲児が乗るホバーパイルダーはオートパイロットでマジンカイザーが秘匿されている格納庫に向かっている。
- 1 モジュール式脱出装置とは
- 2 モジュール式脱出装置の概要
- 3 関連項目
モジュール式脱出装置
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「F-111 (航空機)」の記事における「モジュール式脱出装置」の解説
コクピットをそのまま飛ばすモジュール式脱出装置は射出時に乗員が外気にさらされないため超音速時でも安全に脱出することができ、着水した場合も水と直接触れないため低体温症から乗員を守ることができた。またサバイバルキットや食料を通常より多く搭載することもできたりと利点は多かった。 しかし座席のみを飛ばす場合に比べ全体の質量が大きいため落下速度を通常の射出座席と同レベルにするには通常より大型のパラシュートを使うなどする必要があった。またパイロットの装備が改められる等の規程変更の度に改修を要したり、定期点検の度に分解整備が義務付けられ、労力とコストを要するなどのデメリットも多かった。 一応、軽くて強いケブラー素材のパラシュートとエアバッグを装備し着地の衝撃をなるべく和らげるようにされていたが、それでも通常より着地の衝撃は大きく乗員が背骨の圧迫骨折を起こす事態などが発生している。
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