メーザー【maser】
メーザー
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メーザー(英語: maser)とは、誘導放出によってマイクロ波を増幅したりコヒーレントなマイクロ波を発生させたりできる装置のこと。Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出によるマイクロ波増幅)の略称である。
- ^ 武藤敬、下妻隆「2. 高周波加熱技術ことはじめ(高周波によるプラズマ加熱技術入門) (PDF) 」 『プラズマ・核融合学会誌』第82巻第6号、社団法人プラズマ・核融合学会、2006年、 376-390頁、 ISSN 0918-7928、 NAID 110006282078。
- ^ 霜田光一、「光・量子エレクトロニクスの歴史と将来展望」『応用物理』 2000年 69巻 8号 p.929-933, doi:10.11470/oubutsu1932.69.929
- ^ 田幸敏治 (2007年11月1日). “フォトンテクノロジー技術部会講演要旨 (PDF)”. 社団法人日本オプトメカトロニクス協会. 2011年12月19日閲覧。
- ^ Takeda, Kazuyuki, K. Takegoshi, and Takehiko Terao. "Zero-field electron spin resonance and theoretical studies of light penetration into single crystal and polycrystalline material doped with molecules photoexcitable to the triplet state via intersystem crossing." The Journal of chemical physics 117.10 (2002): 4940-4946.
- ^ “Room-temperature cavity quantum electrodynamics with strongly-coupled Dicke states (PDF)”. 2018年12月23日閲覧。
- ^ a b Oxborrow, Mark, Jonathan D. Breeze, and Neil M. Alford. "Room-temperature solid-state maser." Nature 488.7411 (2012): 353.
- ^ a b “World's first room temperature maser using diamond developed” (2018年3月21日). 2018年12月23日閲覧。
- ^ Breeze, Jonathan D., et al. "Continuous-wave room-temperature diamond maser." Nature 555.7697 (2018): 493.
- ^ “大強度相対論的電子ビームを用いた 新規自由電子メーザーの開発 (PDF)”. 2018年12月27日閲覧。
- ^ 特公昭35-13787
メーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:23 UTC 版)
詳細は「メーザー」を参照 1953年、チャールズ・タウンズは、大学院生の James P. Gordon と Herbert J. Zeiger と共に世界初のマイクロ波増幅器を開発し、メーザーと名付けた。この装置はレーザーと同様の原理に基づくが、赤外線や可視光線ではなくマイクロ波を増幅するものである。ただし、タウンズのメーザーは連続出力ができなかった。 同じ頃、ソビエト連邦のニコライ・バソフとアレクサンドル・プロホロフが独自に量子振動について研究し、2つのエネルギー準位を使って連続出力可能なメーザーを開発した。 これらのメーザーシステムは基底状態に落ちることなく誘導放出でき、したがって反転分布になっている。 1955年、プロホロフとバソフは反転分布を作り出す手段として多準位系の光ポンピング法を示唆し、それが後にレーザーポンピングの主な手法となった。 1964年、タウンズ、バソフ、プロホロフは「量子エレクトロニクスの分野に基本的な貢献をし、メーザー・レーザーの原理に基づく発振器と増幅器をもたらした」としてノーベル物理学賞を受賞した。 タウンズは、ニールス・ボーア、ジョン・フォン・ノイマン、イジドール・イザーク・ラービ、ポリカプ・クッシュらがメーザーは理論的に不可能だと反対していたことを明かしている。
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メーザー
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「新機動戦記ガンダムWの登場人物」の記事における「メーザー」の解説
Maiser 声 - 関智一 ゼクス配下の技術士官。トールギスの完成や整備、ウイングガンダムの復元などに多大な貢献をする。小説版『Endless Waltz』ではトールギスIIIの整備も担当している。 目次へ移動する
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メーザー
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「指向性エネルギー兵器」の記事における「メーザー」の解説
詳細は「メーザー」を参照 メーザーは誘導放出による増幅を介してコヒーレントな電磁波を発生させる装置である。歴史的に、MASERとは元々、"Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation"「誘導放出によるマイクロ波増幅」の頭文字に由来する。技術開発から生じた小文字での使用はもともとの表示を不正確にするものであるが、現在のメーザーは、マイクロ波や無線周波数といった幅広い帯域の電磁波を発生させる。そこで物理学者であるチャールズ・タウンズは現在の言語的正確さのために「moleculer」(分子)と「microwave」(マイクロ波)とを置き換えるという使用法を提案した。1957年、最初に光学的にコヒーレントな発振器が開発された際、これはオプティカルメーザーと命名されたが、しかし通常はゴードン・グールドが同年に頭文字をとって確立したレーザー(Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation )という呼び方で呼ばれる。
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