マルサスモデルとは? わかりやすく解説

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マルサスモデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/30 08:06 UTC 版)

マルサスモデル英語: Malthusian model[1])とは、ある生物の個体数ないしは個体群サイズの指数関数的な増加あるいは減少を記述する数理モデル。1798年にトマス・ロバート・マルサスが発表した『人口論』でこの考えが示されたことにその名を由来する[2]。広義には、『人口論』でマルサスが主張した人口原理に基づく、人口と経済の相互関係モデルも含める[2]


  1. ^ 人口研究会 2010, p. 281.
  2. ^ a b c 人口研究会 2010, p. 282.
  3. ^ 巌佐 1990, p. 3.
  4. ^ 巌佐 1990, pp. 3–4.
  5. ^ 日本数理生物学会 2008, p. 61.
  6. ^ 寺本 1997, p. 5.
  7. ^ a b 日本数理生物学会 2008, p. 62.
  8. ^ マレー 2014, p. 1.
  9. ^ 寺本 1997, p. 6.
  10. ^ 伊藤嘉昭『生態学と社会―経済・社会系学生のための生態学入門』(初版)東海大学出版会、1994年、43頁。ISBN 4-486-01272-0 
  11. ^ 寺本 1997, pp. 4–5.
  12. ^ マレー 2014, p. 37.
  13. ^ 寺本 1997, p. 11.
  14. ^ マレー 2014, p. 38.
  15. ^ マレー 2014, pp. 2–3.
  16. ^ 寺本 1997, p. 9.


「マルサスモデル」の続きの解説一覧

マルサスモデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 14:31 UTC 版)

ロジスティック方程式」の記事における「マルサスモデル」の解説

「マルサスモデル」も参照 多く生物では、親は多くの子孫を作るので、それがそのまま生き残る仮定すれば、あっという間に莫大な個体数となる。ねずみ算など、数学的小話の種である。まずはこのような単純なものが、生物個体数増加モデルとして考えられる。 ある個体群において、時刻 t に個体数が N 体が存在しているとする。実際生物個体数不連続な値(整数)をとるものであるが、数学的扱い簡便にするために、個体数連続な値(実数)をとるものとする1.5体といったような値も含める)ことがしばしば行われる。実際生物でいえば、個体数多かった各個体の世代重なったりしていればこのような近似妥当性帯びてくる。個体数連続な値とすれば個体数増加率は N の時間微分 dN/dt で表すことができる。 さらに話を単純化するために、個体環境出入りしないという状況想定する。この場合個体出生と死亡という2つ要因のみによって個体数増減する個体群出生率死亡率上回っていれば、個体数増え続けということになる。さらに簡略化するために出生率死亡率を常に一定であるとする。個体数当たりの出生率を b、個体数当たりの死亡率を d とすれば個体数増加率差し引きした b − d に個体数 N を掛け合わせた値となる。よって個体数増加率 dN/dt は d N d t   = m N {\displaystyle {\frac {dN}{dt}}\ =mN} という微分方程式表される。ここで m は比例定数であり、m = b − d である。 このような式で表される個体数増加は t の指数関数となり、人間でいえば、あっという間に人口爆発引き起こすことになる。このような個体群成長モデルは、生物個体人口)の増加幾何級数的であることを最初に指摘したトマス・ロバート・マルサス因んでマルサスモデルと呼ばれる比例定数 m もマルサスの名からマルサス係数呼ばれ単位一個体当たり増加率となる。 しかし、このモデル現実違いすぎる。現実生物は、限られた環境下で生息しており、個体数多くなると、各個体にとって必要な資源得にくくなる。そこに生息できる個体数には上限があると見るのが自然である。つまり、個体数多くなると、その増加ブレーキがかかるものと想像されるこのような一種内での資源取り合い種内競争呼ばれ生物における競争関係の一種である。

※この「マルサスモデル」の解説は、「ロジスティック方程式」の解説の一部です。
「マルサスモデル」を含む「ロジスティック方程式」の記事については、「ロジスティック方程式」の概要を参照ください。

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