マツ材線虫病
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マツ材線虫病(マツざいせんちゅうびょう、英名:pine wilt disease)とは、マツ属(学名:Pinus)を中心としたマツ科樹木に発生する線虫の感染症である。病原体は北米原産で日本を含むアジアやヨーロッパのマツ類に枯死を伴う激害をもたらしている。日本における病気の汚染地域は徐々に拡大しており、2010年以降北海道を除く本州以南の46都府県全てで確認されている。関係者の間ではマツ枯れと呼ばれることが多い。本項でも「マツ枯れ」を用いる。行政用語としては松くい虫が用いられる。
- 1 マツ材線虫病とは
- 2 マツ材線虫病の概要
マツ材線虫病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 13:58 UTC 版)
詳細は「マツ材線虫病」を参照 マツ材線虫病(英:pine wilt、通称:松くい虫)は全国的にアカマツの枯死被害をもたらしている病害である。原因は線虫による感染症であることが1971年に日本人研究者らによって発表され、その後カミキリムシによって媒介されることが判明した。アカマツはこの病気に感受性が高く、枯死しやすいことから媒介昆虫であるカミキリムシの駆除や殺線虫剤の樹幹注入などの対策が被害の先端地域や保安林などの重要な森林を中心に進められている。また、被害の大きかった森林でも枯死せずに生き残ったアカマツから種を採り、線虫に強い系統を探し固定する試みが全国で行われている。 マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus) 主要な媒介昆虫であるマツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus) 殺線虫剤の樹幹注入
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マツ材線虫病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 05:11 UTC 版)
北米では、マツ材線虫病(カミキリを媒介者としたマツノザイセンチュウの寄生)のために、広い範囲で死滅している。続いて青変菌が侵入すると速やかに樹勢が衰え、枯死する。このマツノザイセンチュウは偶発的に日本へも侵入し、クロマツ林に打撃を与えている。新(梢)芽にマツノタマバエが産卵すると、新芽は茶色に枯れてしまう。2年から3年連続して寄生されると緑の葉はなくなり、やがては松林全体が茶色に変色し、枯れてしまう。発芽した苗も寄生されるので、松は完全に駆逐される。幼虫は新梢内に寄生するので、専門家でもマツ材線虫病との区別ができない。茶色に枯れた松の枝先を初夏に採集すれば容易に区別出来る。
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