マクスエル型プロペラ・ブロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 03:06 UTC 版)
「模型航空機のプロペラ」の記事における「マクスエル型プロペラ・ブロック」の解説
一定ピッチ型に対置されたブロック形式として、かつては「マクスエル(人名)型」が広く使われていた。このブロックの平面形は長方形と三角形を中央でつないだ、野球のホームベース型である。プロペラ・ブレードの中心は三角形の頂点である。横から見た厚さは、中央(三角形と長方形の継ぎ目)が、両端の2倍になっている。このブロックも単純な形と寸法比率であり、断面の対角線を基準に削れば、次のような一定でないピッチ分布のプロペラが作れる。 マクスエル型プロペラのピッチは、ブレードの中央(三角形と長方形の継ぎ目:50%)と先端(100%)を1.0とすると、75%位置(長方形部分の中央)が1.125、中心(三角形部分の頂点:0%)が0.5になる。このようなピッチ分布は、まずブレード全体で一番効く75%部分(プロペラの仕様表示の 2)プロペラのピッチ を参照)のピッチを強くして、効率の低い中央部のピッチを低くしたことによる。 実機や、昔の模型機は、太い胴体がプロペラの直後に付いていたから、これに重なる部分はピッチを低くして後流の速度を遅くしたほうが抵抗は減り、機体全体をトータルすればプロペラの推進力は大きくなると考えられていた。 任意のピッチのマクスエル式ブロックを作る場合、前項に述べたピッチ角作図グラフを使って半径50%部分(平面の三角形と長方形の継ぎ目)のピッチ角を求める。このブロックは、ブロックの幅と最大ブレード幅が大略同じになるので、目的のブレード幅を基準にブロック幅を定め、それに対応するブロックの厚さを求める。 ブレードの先端(100%位置)部分のブロック断面寸法は、上述の50%部分と同じ幅で、厚さが1/2の長方形になる。ブレードの中心(0%位置)は、幅がゼロ(内側平面の三角形の頂点)で、厚さは50%部分の1/2である。
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