ホンダマチック
ホンダが開発し製造しているATの名称。1968年にセミATから始まり、トルク比の大きいトルクコンバーターとプラネタリーなしの平行2軸常時噛み合い補助変速機を特徴とし、スターレンジ、OD、Lの3段は手動切替えのセミオートだった。その後、変速が自動化されて4速化や5速化され、平行2軸は3軸(デフ軸は別)になった。トルクコンバーターのスリップ制御採用、PROSMATECと呼ばれる変速点制御により、登坂時に4→3→4とシフトが頻発するのを防止、3速固定で降坂時の3→4をやめ3速固定を自動制御している。また、1997年からワンウェイクラッチを全廃し、クラッチ油圧を2個のリニアソレノイドで直接制御している。
参照 平行軸型ATホンダマチック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/21 00:05 UTC 版)
ホンダマチック(Hondamatic)は、本田技研工業(ホンダ)が独自の機構を持った自社製の自動変速機(オートマチックトランスミッション、AT)に使用していた商標である。同社の海外法人では全地形対応車(ATV)やオートバイに用いられる油圧機械式無段変速機(HMT)の商標としても用いられている[1]。
注釈
- ^ 他社のATには遊星歯車機構が用いられることが多い。平行軸歯車方式のATは、ホンダ以外ではメルセデス・ベンツAクラス(初代)で採用されていた。
- ^ 当初は「ホンダマチック」とは名乗らず、単に「オートマチック」と称していた。「ホンダマチック」を名乗ったのは1973年12月にシビックに4ドアが追加された時からである。
- ^ 宣伝等ではそのように謳われたが、実際は☆レンジでの発進はトルクコンバータのスリップが大きく加速は緩慢であり、取扱説明書では燃費および排出ガス浄化のために発進時と40 km/h以下ではLレンジの使用を推奨していた。
- ^ ☆レンジのみで走行した場合、ギアの切り替えが無いのでそれは当然である。
- ^ 1973年(昭和48年)当時、シビックのMTとATの価格差は2.9万円。
- ^ ただし、PGM-FI仕様はロックアップ機構付フルオートマチックである。
- ^ ダイハツ・シャレードG10型、スズキ・アルトの2ストロークモデルなど。
- ^ 1980年当時、MTとATの価格差はトヨタ・ターセル/コルサで3.5万円、マツダ・ファミリアで4万円などであったのに対し、ホンダ・バラードは5万円でむしろ価格差は大であり、しかも前2車はフルオート式であった。
出典
- ^ “油圧と機械両方の動力伝達による無段変速Honda独自の電子制御HMT”. 本田技研工業 (2004年). 2022年9月21日閲覧。
- ^ “Tech Views — Vol.1 Dual Clutch Transmission Q&A”. 本田技研工業. 2022年9月21日閲覧。
- 1 ホンダマチックとは
- 2 ホンダマチックの概要
- 3 後継機構
- 4 脚注
- ホンダマチックのページへのリンク