ベビーゴジラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 01:27 UTC 版)
『ゴジラvsメカゴジラ』に登場。 ベーリング海のアドノア島にて翼竜の巣の跡から発見され、プテラノドンのものと思われていた卵から孵化した、ゴジラザウルスの幼体。孵化前(卵の中)から自分を守ってくれる母性=母親を探していたため、京都の国立生命科学研究所での孵化の場に立ち会った五条梓を母親として認知し、「ベビー」の愛称で親しまれる。恐怖を感じると目が赤く輝いておびえ始め、同族や仲間に助けを求める。 アドノア島にて核廃棄物の影響で怪獣化したラドンの巣に、托卵してあったと考えられている。そのため、ラドンとはある種の乳兄弟の関係であり、ベビーが恐怖を感じるとラドンは即座に反応し、助けに向かう。また、ゴジラも同族の呼びかけに反応し、ベビーを求めて京都に上陸する。ゴジラとほぼ同じ体内構造をしているために同じ弱点を持つとされ、同族であることを理由にゴジラを無人島へおびき寄せる作戦が立てられるが、その移送中にラドンによって奪還され、迎撃に出動したメカゴジラとベビーを追ってきたゴジラによる、三つ巴の戦いが繰り広げられる。最初のうちはゴジラに仲間意識を持たずにおびえるが、最後には梓の願いのもと、ゴジラと共に南太平洋のバース島へ渡る。 雑食性で、花とハンバーガーが好物である。通常のゴジラザウルスと異なり、背びれが存在しており、特に尾の先端にあるものはゴジラの背びれに似た形状となっている。 スーツアクターは破李拳竜。登場シーンの撮影は特撮班ではなく本編班で行われた。監督の大河原孝夫は、当初川北紘一の特撮班がやると思い込んでいたため、他人事のように考えていたという。演技においては、わざとらしくない自然な演技が意識され、破李拳は張り切って動きすぎるため大河原から動かないよう指示されることも度々あったという。 書籍『ゴジラVSメカゴジラ超全集』では、背びれが存在する理由について、幼体期にのみみられる古代の名残であり、ゴジラの背びれは核エネルギーで変化する際に生じたネオテニーであるものと推測している。
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