プロ野球実況
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実況デビュー1987年7月24日、後楽園球場で行われたジュニアオールスターゲーム(現在のフレッシュオールスターゲーム)中継が自身の実況デビューだった。この日の中継は東京(ニッポン放送)・大阪(金曜日のためABC)・名古屋(東海ラジオ)・広島 (RCC) 各局の若手アナウンサーがリレー形式で2回ずつを実況するスタイルで、総合司会兼9回の実況を深澤弘が担当した。公式戦を初めて実況したのは8月9日の広島市民球場で行われた広島東洋カープ対横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)戦で、解説者は2007年シーズンを最後に解説者を勇退した森中千香良で、松本は「森中さんには色々な事を教えて頂きました」と、恩人との思い出を振り返っている。日本シリーズを初めて実況中継したのは1987年10月29日で、異例の実況デビュー年・新人スポーツアナウンサーの大抜擢となった。1990年代以降は毎年1戦から2戦は担当している。 野球実況の看板アナへ日本プロ野球や、アメリカメジャーリーグベースボールの実況中継を担当、シーズンによってはアメリカで3ヶ月間過ごし、現地から衛星生中継で実況を担当することもあった。現在ではニッポン放送のスポーツ実況のエース格となっている。そのため担当試合のほとんどは同局のメインカードで、裏送り中継に登場することは皆無に等しい。2008年6月29日に東海ラジオ向けの横浜ベイスターズ対中日ドラゴンズ戦を担当する予定があったが、雨天中止になってしまった。その2年後の2010年4月6日に広島RCC向けに東京ヤクルト×広島を担当している。2014年7月29日にSTVアタックナイター向けに千葉ロッテマリーンズ×北海道日本ハムファイターズ、2017年4月5日にも同カード(ベンチレポーター)を担当している。また、長年ナイター中継の前番組であるショウアップナイタープレイボールの進行役(火~金曜)を担当していた一方で、1998年のシーズンオフから、ナイター時間帯の帯番組のパーソナリティも担当するようになった(2010年シーズンを除く)。 伝説の号泣実況前述の通り、入社時にロッテ番を担当したのが縁でロッテファンとなった松本だが、その最たるハイライトは2005年10月17日のパ・リーグプレーオフ・第2ステージ(福岡ソフトバンクホークス対千葉ロッテマリーンズ)の第5戦(ヤフードーム)だった。2勝2敗で迎えたこの試合、ロッテは3-2でソフトバンクを下し、1974年以来実に31年ぶりとなるリーグ優勝を決めた。最後の打者川﨑宗則が左飛に倒れた瞬間、松本は「ロッテ優勝~!!」と感極まって号泣しながら声を張り上げた。松本は、若手時代から長らく低迷期に沈むロッテを見つめ続け、また当時から親交を深めている選手・スタッフが多かったこともあって、優勝決定の瞬間には様々な思いが去来し「ダッチロールのように感情がこみ上げてきて」(本人の後日談)思わず涙してしまったのだという。この「号泣実況」はロッテファンはじめ多くのリスナーに感動を与え、多大な反響を呼んだ。しかし、ロッテが日本一にまで駆け上がった同年の日本シリーズは実況を担当しなかった。ところでこの一件について、本人は思い出深い試合の一つに挙げているものの、「プロとして恥ずかしいことをしてしまった」と後悔しているようで も、ことあるごとに当時の録音が流されると「いや、ホンット勘弁して下さい」と滅入ってしまうこともしばしば。また実況アナウンサーの先輩でもある元ニッポン放送の深澤弘は「こんなの実況じゃねえな」と苦笑交じりに一蹴したが、「無様な放送だけど、これも彼の大事なキャリアの一つです」 と評している。この「号泣実況」、今となっては共演者やスタッフ・リスナーにとっては笑いのネタとなってしまっており、ニッポン放送の携帯サイトで着うたとして配信された。また、この試合の解説は田尾安志と板東英二のW解説で、後に板東はニッポン放送の別の番組でこの時のことを振り返り、「初めて球団とアナウンサーが癒着している事を知った」と冗談交じりに話している。
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プロ野球実況
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2007年まで、阪神甲子園球場で行われる阪神対巨人戦の実況を年1回担当していた。 1992年9月11日の阪神対ヤクルトの6時間26分の史上最長試合を実況している。この試合はあまりの長時間となったため、『プロ野球ニュース』の中で急遽部分的ではあるが全国に生中継され、試合終了後には解説を務めた加藤英司と共に甲子園球場の放送席から試合ハイライトも伝えた。 1998年の阪神対巨人戦にて、巨人のバルビーノ・ガルベス投手が降板の際球審に向かってボールを投げつけた試合(ガルベス事件)の実況を担当していた。
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