フル規格新幹線の導入構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 12:19 UTC 版)
「四国新幹線」の記事における「フル規格新幹線の導入構想」の解説
2010年代に入って、JR四国および四国の各県や経済団体の関係者から、高速鉄道の整備を求める意見が出され、区間を限定して建設する構想も提言されている。2000年代に提起されたフリーゲージトレインではなく、フル規格での建設が前提となっている(詳細は後述)。 2011年7月、四国経済連合会の呼びかけにより設置された「四国における鉄道ネットワークのあり方に関する懇談会」において、「四国の鉄道ネットワークの維持」と「鉄道の抜本的な高速化」を柱とする提言が取りまとめられ、新幹線の誘致運動が動き出した。この提言を受けて、4県とJR四国が調査費用1000万円を負担し、一般財団法人運輸政策研究機構に四国の新幹線に関する基礎調査の実施を依頼した。基本計画から整備計画への格上げを目指して、四国が一体となって鉄道高速化の効果を明確化し、その必要性を共有するための調査と位置付けていた。調査は2013年6月から行われ、翌年4月に調査結果の概要が公表された。なお、具体的・優先的ルートの選定は調査の趣旨ではないとして、ルートの調査・選定は行われていない。 国土形成計画法に基づき、政府は2015年(平成27年)8月14日に第二次国土形成計画(全国計画)を閣議決定した。この全国計画を踏まえて、2016年(平成28年)3月29日、国土交通省が決定・公表した「四国圏広域地方計画」では、「鉄道の抜本的な高速化」が「長期的な検討課題」とされている。2017年度の国土交通省鉄道局関係予算で基本計画路線を含む「幹線鉄道ネットワーク等のあり方」に関する調査委託費が計上されたことを受けて、2017年(平成29年)7月6日、オール四国で新幹線誘致を推進する新組織として「四国新幹線整備促進期成会」が発足した。 2018年9月21日の四国圏広域地方計画協議会幹事会で、新幹線のある地域と新幹線のない四国内の時間距離の差(岡山 - 広島間が161kmで所要時間35分に対し、高松 - 松山間が194kmで所要時間2時間22分であることなど)が示された。
※この「フル規格新幹線の導入構想」の解説は、「四国新幹線」の解説の一部です。
「フル規格新幹線の導入構想」を含む「四国新幹線」の記事については、「四国新幹線」の概要を参照ください。
- フル規格新幹線の導入構想のページへのリンク