ピクセル販売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 16:01 UTC 版)
「The Million Dollar Homepage」の記事における「ピクセル販売」の解説
個々のピクセルは単独では小さすぎて容易には見えないため、10×10の100ピクセル単位で販売された。したがって、最小単位の価格は100ドルである。最初の購入者はテューの友人でオンライン音楽サイトの運営者であり、サイト立ち上げの3日後のことだった。彼は20×20ピクセルのブロックで400ピクセルを購入した。2週間で、テューの友人や親戚が合計4,700ピクセルを購入した。つまり、このサイトは当初口コミだけで販売していたのである。しかし1,000ドルの売り上げを記録した時点で、プレスリリースをマスコミ各社に送り、それをBBCが取り上げた。9月には、技術系ニュースサイト The Register (英語版項目) がミリオンダラー・ホームページについての記事を2回掲載した。9月末には売り上げが250,000ドルに達し、アレクサ・インターネットの "Movers and Shakers"(順位変動の激しさのラインキング)ではブリトニー・スピアーズと Photo District News に次いで3位にランキングされた。10月6日、テューは65,000人のユニークビジターがあったと報告した。1465の得票(Digg)があり、その週の最も得票の多いリンクとなった。11日後にはユニークビジター数は100,000人に増えた。サイト立ち上げから2か月後の10月26日、1,400の顧客に500,900ピクセル以上を販売していた。大晦日には、テューは1時間毎に25,000人のユニークビジターがあり、アレクサのランキングで127位になったことを報告した。そして、この時点で1,000,000ピクセルのうち999,000ピクセルが売れていた。 2006年1月1日、テューは最後の1,000ピクセルの購入希望者が多いため、「最も公平で論理的な方法」としてeBayでのオークションを行うことを発表した。第2のミリオンダラー・ホームページを立ち上げるという方法も考えられたが、「100万ピクセルというコンセプトの完全性と唯一性」を失うことを避けたという。オークションは10日間で99の妥当な入札があった。最高入札額は160,109.99ドルにもなったが、多くは入札者が撤回したり、悪ふざけとしてキャンセルされた。「私が実際に相手に電話してみると、真面目な入札でなかったとわかる。これにはイライラさせられた。だから、最後の瞬間にそれらの入札者を削除した」とテューは述べている。落札価格は38,100ドルで、ダイエット関連商品のオンラインストア MillionDollarWeightLoss.com が落札した。メディアの注目が集まっているため、テューはもっと高額で落札すると期待していたと述べた。ミリオンダラー・ホームページの総売り上げは5か月間で1,037,100ドルとなった。コスト、税金、子供や若者のための募金であるThe Prince's Trust (en)への寄付を差し引くと、テューの収入はだいたい650,000ドルから700,000ドルになった。 ピクセル購入者は、Panda Software、タイムズ、テネイシャスD、Yahoo!といった有名なところから、オンラインカジノ、出会い系サイト、個人向け金融、ウェブデザインなどまで様々である。
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