ヒトの不耐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/21 23:14 UTC 版)
ヒトでは、しばしば遺伝的要因による不耐が見られ、例えば、乳糖に対する不耐症(これを乳糖不耐症と呼ぶ)、エタノールに対する不耐症(これをアルコール不耐症と呼ぶ)などが知られている。これらはそれぞれ乳糖、エタノール(およびアセトアルデヒド)の分解に関わる酵素の活性が、遺伝的に低いことによると考えられており、乳糖不耐者では乳製品(正確には乳糖を含む食品)を摂取した後で下痢などを起こしやすいなどの症状、アルコール不耐者では酒に弱かったり注射時などの消毒に用いられる消毒用アルコールで皮膚が発赤するなどの症状となって現れる。 なお、ヒトの乳糖不耐症の場合はごく少量の乳糖を摂取していくことで改善が見られる場合もあるが、それでも一度に多量に摂取した場合などには下痢や腹痛などの強い症状を伴う場合があるため、注意が必要となる。
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