ピッツィカート
バルトーク・ピッツィカート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/27 03:31 UTC 版)
「ピッツィカート」の記事における「バルトーク・ピッツィカート」の解説
バルトークが好んで書いた奏法の俗称で、弾く際に弦を指板と垂直に強く引っ張って離して弦を指板にぶつけることである。硬質なアタックを伴う「バチン」という音になる。マーラー「交響曲第7番」に聴かれるように、奏法自体はバルトーク以前からあったが、この指示のために専用の記号(日本の地図記号で果樹園を示すものに酷似)を発明してよく使ったため、以後、他の作曲家によってもこの指示が用いられるようになった。音符の直上または直下にその記号が書かれることが多いが、稀に「bartok pizz.」と書かれることもある。 コントラバスにおいてはスラップ奏法と混同されることもあるが、厳密には同じではない。ただし、音響的な効果としては似ているため、代用されることもある。 また、バルトークはピッツィカートとグリッサンドを組み合わせた奏法も生み出し、「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」などで用いた。
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