タキ4900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/11 14:18 UTC 版)
「国鉄タキ4900形貨車」の記事における「タキ4900形」の解説
本形式は、サラシ液専用の30t 積タンク車として1955年(昭和30年)12月に、1ロット1両(コタキ4900)が日立製作所にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他にサラシ液を専用種別とする形式には、タ4100形(3両)、タラ600形(2両)、タラ700形(2両)、タサ4900形(1両)、タキ4950形(4両、後述)、タキ8050形(1両)、タキ16100形(4両)、タキ18500形(6両)の8形式があった。 所有者は、徳山曹達で、常備駅は山陽本線の周防富田駅(現在の新南陽駅)であった。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、侵80(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合3(小))が標記された。 タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材 SS41、現在のSS400)製で、タンク体内面にゴムライニングが施されていた。荷役方式はタンク上部の液入管からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は11,800mm、全幅は2,330mm、全高は3,730mm、台車中心間距離は7,600mm、自重は17.1t、実容積は26.2m3、換算両数は積車4.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1982年(昭和57年)12月 に廃車となり同時に形式消滅となった。
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