スプラウト、豆苗の普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 04:47 UTC 版)
1997年、米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部のポール・タラレー教授が、ブロッコリーに微量に含まれるファイトケミカル「スルフォラファン」を高濃度に含むブロッコリースプラウトをがん予防研究の過程で開発した。村上農園は、このスプラウトの生産に関して、日本国内における独占ライセンス契約を獲得。1999年、かいわれ大根の生産で培ったノウハウを生かしてブロッコリー スプラウトの生産を始める。2001年には、スルフォラファンをさらに高濃度に含むブロッコリー スーパースプラウトの生産も開始した。ちょうど人気健康情報番組でこの商品が取り上げられたことで需要が拡大した。 豆苗が普及拡大しはじめたのは、2008年リーマン・ショックを機に節約志向が高まったころから。猛暑などの異常気象による野菜価格の高騰なども背景に、ほうれんそうなどの緑色葉物野菜の代替として豆苗が注目を集めるようになり需要が年々増えた。これを受けて2011年山梨県北杜市に自動化システムなどを導入した国内最大の豆苗専用植物工場を建設。2019年の豆苗出荷量は、10年前(2009年)の約8倍に拡大した。 こうして、ブロッコリースプラウトなど有用成分を高めた「機能性野菜」、豆苗など緑色葉物野菜の代替となる「大衆普及型常備野菜」の生産が事業の柱となった。さらに近年では、飲食店向けにマイクロハーブなどの「外食向け新野菜」の生産にも取り組んでいる。
※この「スプラウト、豆苗の普及」の解説は、「村上農園」の解説の一部です。
「スプラウト、豆苗の普及」を含む「村上農園」の記事については、「村上農園」の概要を参照ください。
- スプラウト、豆苗の普及のページへのリンク