スギノリ Chondracanthus tenellus (Harvey) Hommersand
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からだはやや平たく,枝を互生または対生に出す。枝はつぶれた円柱状であるが,基部近くでは円柱状。小枝の先端は尖る。皮層は5~7個の小さな細胞が並び,皮下層に不規則な形の細胞がゆるく並ぶ。髄層は縦列する糸状細胞からなる。手ざわりは弾力のある軟骨質。 生体は紫がかった紅色~緑がかった紅色で,海中では青白く発色してみえる。
かつては壁土用の糊の原料とされた。噛むとコリコリと良い歯ごたえで,見た目も良いので,刺身のツマや海藻サラダなどにも使われることがある。また,寒天の副原料としてや,ゲル化剤のカラギーナン(増粘性多糖類)を抽出するために使われることもある。
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