シャルル=ヴァランタン・アルカンとは? わかりやすく解説

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アルカン, シャルル=ヴァランタン

【英】:Alkan, Charles-Valentin

2011年5月 執筆者: 上田 泰史 

1820年代末から1830年代にかけて、ヨーロッパ中から若きピアノの才士が成功夢見てパリ訪れたショパンリストローゼンハインヴォルフデーラー、ドライショク…彼らは華麗な技巧と独自の音楽語法パリ聴衆席巻した。そんな中パリでも国立音楽院中心として、これら外国人ヴィルトゥオーゾに勝るとも劣らぬフランス人ピアニスト一団生まれようとしていた。アルカンは、まさしくパリピアノ界における「若きフランス[エコール・フランセーズ]」の到来告げ象徴的存在である。 アルカン祖先東方から中央ヨーロッパ移住しフランス北東部のモランジュという定住したユダヤ人一族である。彼らはやがての名「モランジュ」を名乗ったアルカン1813年11月30日パリ音楽学校を営む敬虔なユダヤ教徒アルカン・モランジュ(1779~1855)と母ジュリ・モランジュの第二子として生まれた

ピアノ独奏曲

ピアノ合奏

室内楽

管弦楽ピアノ

その他

作曲/出版年代順  [その他]

シャルル=ヴァランタン・アルカン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/17 13:46 UTC 版)

シャルル・ヴァランタン・アルカン[注 1]フランス語: Charles Valentin Alkan, 発音: [ʃaʁl valɑ̃tɛ̃ alkɑ̃], 1813年11月30日パリ - 1888年3月29日パリ)は、フランスロマン派作曲家ピアニスト[2]


注釈

  1. ^ アルカンの名は時おりシャルル=アンリ・ヴァランタン/ヴィクトラン・モランジュ(Charles-Henri Valentin/Victorin Morhange)とされているが、これは誤りである[1]
  2. ^ 歴史地区であるル・マレの第4地区に位置する通り。
  3. ^ a b 1839年生まれ。フランスのピアニスト・作曲家。アルカンやモシェレスヘンゼルトの弟子であり、サン=サーンスは彼に「ピアノ協奏曲第3番」を捧げている。また、フェンシングの選手であり、絵画の世界ではマネの親しい友人だった。
  4. ^ 1845年生まれ。ショパンやシューマンの伝記を著した。
  5. ^ 1805年生まれ。後年は宗教への帰依を強め、貧しい人びとへの奉仕や宗教音楽の作曲を行った。
  6. ^ 1695年頃生まれ。リトアニア大公国ラビ。研究中に本棚が倒れて論敵の著書に埋もれて助けられ、敵対していた面々との和解を試みたが、その中の1人に謝罪を拒絶されたことで死期を悟ったという伝説を持つ。
  7. ^ 本項の出典[16]はロナルド・スミスの著書であるため、事実関係には注意が必要である[16]
  8. ^ 訳注:1825年生まれ。ボヘミアのピアニスト・作曲家。エルヴィン・シュルホフの大叔父にあたる。(Julius Schulhoff
  9. ^ 例えば、『独奏ピアノのための交響曲』の第3楽章。ドーヴァー版172ページの3段目では、理論的にト音のダブルシャープが予測される箇所にヘ音のトリプルシャープが用いられている[21]
  10. ^ スティーブン・オズボーンのレコーディングスティーブン・オズボーンのホームページ、2021年11月7日閲覧
  11. ^ ステファニー・マッカラムのレコーディングステファニー・マッカラムのホームページ、2021年11月7日閲覧
  12. ^ 『エスキス』ブランド:Naxos、(EAN:0747313549627)、『4つの即興曲』ほか、ブランド:Alliance、(EAN:0794342624962)ほか
  13. ^ 『短調による12の練習曲 op.39』及び「グランド・ソナタ『4つの時代』」3枚組、ブランド:Piano Classics、(EAN:0770707808024)、『Chanson de la folle au bord de la mer』(前奏曲)、ブランド:Piano Classics、(EAN:0797706976967)、『ピアノ協奏曲』(短調による12の練習曲 op.39から)ブランド:Piano Classics、(EAN:5065001863806)ほか
  14. ^ マーク・ヴァイナーのディスコグラフィーマーク・ヴァイナーのホームページ、2021年11月7日閲覧
  15. ^ 1842年にウィーンのP.メケッティから出版された際のタイトルは、「タッキアーニ・ベルナルディ夫人によって歌われた、オペラ『パリの伯爵ウーゴ』 の人気のアリアに基づくによる変奏曲」[24]
  16. ^ マルチェッロ・グルックハイドングレトリモーツァルトの全6曲からなるピアノ用編曲集[24]
  17. ^ バッハ・ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・ウェーバーと作者不詳の全6曲からなるピアノ用編曲集[24]

出典

  1. ^ a b Smith (2000)
  2. ^ Charles Valentin Alkan”. www.oxfordmusiconline.com. 2019年4月1日閲覧。
  3. ^ Antoine-François Marmontel, Les pianistes célèbres : silhouettes et médaillons, Paris: Heugel, 1878, p. 128
  4. ^ Nicholas (2007)
  5. ^ Ronald Smith, Alkan, the man, the music, London: Kahn & Avril, 2000, p. 18.
  6. ^ Lindeman (1999), 111
  7. ^ a b c d e Gibbons (2002)
  8. ^ Eddie (2007), 11, 13
  9. ^ Santiago Masarnau Fernández”. www.alkansociety.org. 2019年4月1日閲覧。
  10. ^ François-Sappey, Brigitte and François Luguenot (2013). Charles-Valentin Alkan. Paris: Bleu Nuit. ISBN 978-2-35884-023-1. pp.137–138.
  11. ^ Conway (2011), 208, 236
  12. ^ Lacombe (2000), 400
  13. ^ Curtis (1958), 369–70, 418
  14. ^ Alexandre Bertha, "Ch. V. Alkan ainé. Etude psyco-musicale" in Bulletin français de la Société internationale de musique, 1909, pp. 135-147.
  15. ^ Conway (2011), 230
  16. ^ a b Ronald Smith, Alkan, the man, the music, London: Kahn & Avril, 2000, p. 73-75.
  17. ^ MacDonald (1978)
  18. ^ Rondeau Chromatique - SIGNED TITLE PAGE TO ZIMMERMANN”. www.schubertiademusic.com. 2019年5月13日閲覧。
  19. ^ Compatibility in Chopin's Multipartite Publications”. www.jstor.org. 2019年5月13日閲覧。
  20. ^ The Romantic Piano Concerto Alkan & Henselt: Piano Concertos”. www.hyperion-records.co.uk (2018年6月12日). 2019年4月1日閲覧。
  21. ^ Alkan (1998), 172
  22. ^ Constance Himelfarb, "Chronologie" in Charles Valentin Alkan, Paris: Fayard, 1991, p. 18
  23. ^ Ronald Smith, Alkan, the man, the music, London: Kahn & Avril, 2000, p. 83.
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ブリジット・フランソワ=サペ、フランソワ・リュグノー 著、上田泰史 訳『ピアノの錬金術師 評伝 シャルル=ヴァランタン・アルカン』春秋社、2022年7月、(86)-(89)頁。ISBN 978-4-393-93223-0 
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ブリジット・フランソワ=サペ、フランソワ・リュグノー 著、上田泰史 訳『ピアノの錬金術師 評伝 シャルル=ヴァランタン・アルカン』春秋社、2022年7月、(91)-(92)頁。ISBN 978-4-393-93223-0 
  26. ^ a b c d e Charles-Valentin Alkan, Organ Works Vol.1, Toccata Classics 0030, Kevin Bowyer (オルガン)、Toccata 0031
  27. ^ OEUVRES CHOISIES POUR PIANO”. www.musicroom.com. 2019年4月1日閲覧。


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