ローゼンハイン
ローゼンハインは12月2日、ドイツ南西部の街マンハイムでユダヤ系の銀行家の長男として生まれた。彼には一人の弟があったが、彼もまた兄ヤーコプと共に音楽の道を歩んだ。教育熱心な父の配慮で、ヤーコプは始め地元教師について学び、早くから音楽的才能を現した。やがて彼は著名なピアニスト兼作曲シュミット兄弟のうち、弟のヤーコプ・シュミット(1803~1853)に師事し、10歳になると人前で演奏できるまでになった。マンハイムのサロンで注目を集めたヤーコプはその演奏と人柄で同地のバーデン大公妃(1789~1860)やフェルステンベルク侯カール・エゴン二世やといった芸術の庇護者たちの後ろ盾を得た。ローゼンハインを高く評価したフュルステンベルク侯爵は、マンハイムの南に位置するドナウエッシンゲンにある居城に彼を招き、邸宅の楽長カリウォダJohann Wenzel Kalliwoda (1801~1866)の下で数年間教育を受けさせた。
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