アルカン, シャルル=ヴァランタン:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37、第1楽章、カデンツァつき、ピアノ独奏用編曲
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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アルカン, シャルル=ヴァランタン:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37、第1楽章、カデンツァつき、ピアノ独奏用編曲 | 1er mouvement du Concerto en ut mineur, oev:37 de Beethoven; arrangé pour piano seul, avec une cadence | 出版年: 1860年 初版出版地/出版社: S.Richault |
作品解説
61年に出版されたモーツァルトの協奏曲独奏用編曲(当該項目を参照)に先駆けて出版された協奏曲の独奏用編曲。アルカンはピアノのパートとオーケストラのパートを、あらゆる技巧を駆使して可能な限り忠実に再現しようとした。このようなリアリゼーションは、原曲のテクスチュアを尊重する彼の独特な信念に基づく。アルカンは、不可侵な理想としての古典音楽のイメージを、比類ないヴィルトゥオージティを通してピアノ上に顕現させようとしている。
一方、カデンツァの様式は古典的であるどころかきわめて「モダン」である。主題のいくつかの動機を用いて展開されるいくつかのセクションが並列され、中ほどには協奏曲の主題が、ベートーヴェンの第5交響曲のフィナーレの主題に変容する。彼のトランスクリプションには「古典」と「モダン」の並置というアルカン作品の特徴がもっとも顕著に現れている。
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